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2005年09月30日

ラベンダー

 各論の第一回目はラベンダーです。
 数ある精油の中でも最もポピュラーで人気の高いラベンダーは、ハーブの女王と呼ばれています。そのすっきりとした香りを吸い込むと、胸の中に爽やかな初夏の風が吹き抜けるような感じがします。私も最初に買った精油はラベンダーでした。

 何故これほどまでにラベンダーは人気があるのでしょう? それは、親しまれやすい香りと、精油の中でも最も使用範囲が広く、様々な形で利用できたからではないでしょうか。

学名:Lavandula officinalis,Lavandula augustifolia
 洗うというラテン語Lavareから来ているという説と、鉛がかった青という言葉から来ているという説があります。

科名:シソ科(Lamiaceae)

主な産地:フランス、イギリス、ブルガリア

成分:
リナロール
・消毒作用があります。ラベンダー油の中でも酢酸リナリルと並んで、最も含有量の多い成分です。

酢酸リナリル
・沈静、消炎、鎮痛作用があります。ラベンダーを用いるアロマテラピーで重要な役割を担っています。
 頭痛の時に、こめかみにラベンダーオイルを使ってマッサージすると、とてもよく効くそうです。マッサージ・皮膚からの直接の浸透と、こめかみという鼻に近い部位に用いることで、鼻からの吸収が良くなり、心理面・生理学面の両方から作用するので即効性も期待されます。

βカリオフィレン
・β-カリオフィレンは月経前の鬱状態を改善することが明らかになっています。月経前に心理的に不安定になったり、体調が悪くなることを月経前症候群(PMS)といいます。このPMSと病体の同じマタニティブルーにもβ-カリオフィレンが有効であることがわかり、現在PMSやマタニティブルーの医療補助物質として販売されています。

 この、珍しい九員環の構造式は、アーケードゲームの名作パックマンに似ていることから、有機化学の分野では俗に「パックマン」と呼ばれているそうです。頭脳明晰でバリバリ仕事派のイメージのある研究者の人たちも、結構お茶目なところがあるようですねv

ラバンデュロール
 含有量は非常に少ないですが、ラベンダー特有の香りを放つ重要な成分の一つです。


テルピネン-4-オール
 消毒効果があるとされています。


  
揮発度:トップノート~ミドルノート
使用部分:花、葉
香りの特徴:爽やかなフローラル系
花言葉:誠実・貞節 古代には沈黙という意味もあったようです。
別名:薫衣草
相性の良い精油:ラベンダーは相性の良い精油が多いので応用が利いてとても        便利です。オレンジスイート、カモミール、クラリセージ、        ジャスミン、ゼラニウム、レモン、ローズマリーなど

投稿者 asidru : 2005年09月30日 11:45

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