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2005年09月30日
時をかける少女とラベンダー
日本でラベンダーの香りが一般に知られるようになったきっかけは異才の巨匠筒井康隆のジュブナイルSF 「時をかける少女」でした。ラベンダーの香りを嗅ぐとタイムスリップしてしまう、という設定が斬新で、ナンセンスSFで有名な筒井康隆作品の中で最もリリカルな作品です。
古くはNHK少年ドラマシリーズで映像化されていますが、ブレイクしたのはやはり原田知世主演・大林宣彦監督の映画版でしょう(個人的には少年ドラマシリーズのセーラー服の方が好みなのですが(^_^;))
大林監督お得意の尾道。入り組んだ細い道と坂と階段。古い町並みは、それだけでどこか違う世界に通じているような感じがします。そこへこのSF作品をもってきたのはさすがの感性。
原田知世という、普通のアイドルとはどこか違うちょっと不思議なイメージを持つ彼女は、この作品のヒロインにぴったりだったと言えるでしょう。
映画公開時は前売り券を買うと、ラベンダーの香りのしおりがついてきたこともあって、ラベンダーの香りは一般に知られるようになりました。
ユーミン作詞作曲の主題歌「時をかける少女」もヒットしました。ユーミンバージョンと原田知世バージョンのあるこの主題歌シングル、実は原田知世バージョンにはラベンダーの香りのついているバージョンも存在したそうです。30代半ば~40代の方は、ラベンダーの香りと言えば「時をかける少女」、「時をかける少女」と言えばラベンダーの香り、というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
投稿者 asidru : 2005年09月30日 11:46