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2005年09月29日
エッセンシャルオイルの使い方
実際には、アロマテラピーって何をするものなんでしょう? その答は、今までのお話の中にもあちこちにちりばめられています。
私は、みなさんがアロマテラピーをやってみたいと思われるなら、せっかくだから、より効果的に、より楽しく、そしてより安全に、アロマテラピーの恩恵を存分に受けてほしいと思います。
香りを楽しみながら、身も心も十分リフレッシュできたら、きっとそれは深いリラクゼーションを皆さんにもたらしてくれるでしょう。
〈さあ、アロマテラピーをはじめよう!〉
・芳香浴
アロマテラピーと聞いて、まず思いつくのがこの芳香浴。キャリアオイルで薄めたり、計ったりするのが面倒な人でも、簡単にアロマテラピーを楽しむことができます。
・ハンカチ・ティッシュに垂らして、嗅ぐ
芳香浴の中でも一番簡単な方法がこれ。道具を揃える必要も、手順も何もいりません。出かける前にハンカチにオイルを垂らし、疲れたり、イライラしたりしたときに好きな香りでリフレッシュ!
どの精油がどんな効果があるかわかってきたら、目的に合わせて、手軽に眠気覚ましにしたり、リラックスしたり、と使い分けることもできますね。
☆ハンカチに垂らすときは、シミにならない精油を選びましょう。
・カップ&ボウル
カップや洗面器などに熱いお湯を入れ、オイルを1~3的垂らして、香りを吸い込む方法です。これも初心者向けの簡単で、特別な道具のいらない、良い方法です。
タオルを頭からすっぽりと被り、蒸気を逃がさないようにして顔に当てる、フェイシャルスチームは美容的な効果を狙うときに有効です。
・アロマポット&ランプ
上部の皿に水を入れて、精油を垂らし、下から暖めて部屋に香りを漂わせる方法です。アロマポットはろうそくに火をつけて使用しますので、火の元には十分注意して下さい。小さなお子さんやペットがいるなら、コンセントに差し込んで使うアロマライトの方が安全でしょう。
どちらも、可愛らしいデザインのものから、ハイセンスなものまで色々揃ってますので、コレクションする楽しみもありますよ。
私も、好みのタイプのものを見つけると、ついつい衝動買いしたくなってしまいます。夜の真っ暗な部屋にぽつんとともったアロマランプの灯りはほんわりと暖かく、ロマンティックで、立ち上る香りが体を包み込んで、眠りの世界へと誘ってくれます。
精油の香りを部屋に漂わせるには、他にディヒューザーがあります。熱を加えず、成分に影響を与えないという利点がありますが、初心者が使うにはお値段が高めなので、ある程度慣れてきて、欲しくなってからでも遅くありません。
アロマテラピーをご自分のお店などで効率よく利用したい場合は、是非ディヒューザーを使ってみて下さい。ある程度の広さがある場所では機械的に香りを拡散させるディヒューザーはとても便利ですよ。
・エア・フレッシュナー
遮光性のあるスプレー壜に無水エタノール・精製水・精油を入れてよく混ぜて保存しておくと、いつでも好きなときに部屋にスプレーすることができます。
エア・フレッシュナーは床磨きや、洗濯の時にも手軽に使うことができます。カビを予防したり、消毒になったりと、とても便利ですよ。
・慣れてきたら、ブレンドに挑戦!
いつも同じ香りじゃつまらない、新しいものに挑戦したくなったら、精油を混ぜて使ってみましょう。自分好みの香り、より効果的な組み合わせを、試行錯誤しながら見つけていくのも、アロマテラピーの醍醐味の一つです。お気に入りのブレンドを開発したら、それを使って、いろんなものを作っていくこともできます。
・アロマバス
お風呂にはいるとき、オイルを数滴垂らしてよくかき混ぜ、使用します。お風呂のお湯で暖められて、精油はバスルーム中に広がります。アロマバスをすることで、バスルームの目地にカビが発生しにくくなるという、思わぬ利点もありますよ。
オイルの使用量は数種類使うときでも、合計で6滴までをめやすにしてください。湯温は少しぬるめの38℃~40℃で、ゆっくりと長めにつかると血行がよくなり、湯冷めしにくくなります。
全身浴だけでなく、半身浴、足湯、手湯など、色々な入浴時に使えます。
手浴の場合は湯量が少なく希釈度が低いので、フェノール類、アルデヒド類を含むものや柑橘系などの皮膚への刺激性が強いものはあらかじめ希釈してから使用する方が安全です。
ピリピリとした刺激感がある場合は、速やかに使用を中止して石けんで洗い流しましょう。
実は、私も昔、家でゆず湯をやったとき、全身がかゆくなった想い出があります。ゆず湯はゆずの果皮から直接お湯に精油成分が溶け出す、日本独自の古き良きアロマテラピーです。
で、何でそんなことになっちゃったかと言えば、何にも知らない子供だった私は、面白がってゆずの果皮をお風呂の中でぎゅうぎゅう絞って遊んでしまったんですね。
自然に流れるままにしておけば丁度良い濃度だったのにそんなことをしたら必要以上に濃度が濃くなってしまいます。知らなかったとはいえ、馬鹿なことをしちゃったものです。
みなさんは、私みたいなことにならないように、きちんと量を守ってバスタイムを楽しんで下さいね。
・塗布
キャリアオイルで希釈したり、白色ワセリンなどで軟膏を作って肌に直接塗ります。この方法は皮膚吸収がよく、効果抜群です。
・マッサージ
希釈した精油や、精油から作った軟膏やクリームでマッサージすることで、ただ塗るよりも、吸収率がよくなり、マッサージ自体の効果との相乗効果を得ることができます。
皮膚からだけでなく、香りが鼻や気管から吸収されるので、心理的な効果も得られ、リラクゼーションには最適です。
症状に応じて精油を使い分けましょう。リンパに沿ってマッサージすると、血行もよくなり、より効果が高まります。
投稿者 asidru : 2005年09月29日 14:13