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2005年09月29日
予防医学の大切さ 4 ~自分の健康をコントロールするには…?~
そろそろ、自分の健康を医者や薬でなく、早い段階で自分のコントロールのもとにおきませんか?それは、毎日のちょっとした努力でできることです。そして、あなたにも必ずできることです。自分の体とこころは密接につながっています。あなたの体と心の声に耳を澄ませて下さい。何かメッセージを伝えてきているのが、聞こえると思います。それは、特別なことではありません。
例えば、こんなこと。
風邪をひいてから、夜中に救急外来に駆け込む前に、あなたにもできることがたくさんあります。そして病気を悪くしない工夫を取り入れることができます。一例として、「あ、微かだけど、喉のところがおかしいな」というちょっとしたサインを素直に受け入れるのです。今日は腰や背中がゾクゾクするな、とか、口では表現しにくいけど、いつもよりだるい、というサインに気がつくこと。これは非常に大事です。そして、そのちょっとした体のサインというのは、個人差があり、他人がそうだからといって、自分に当てはまるとは限りません。他人にはとても理解しがたい症状というのも、きっと含まれると思います。
例えば、再び私の場合。
風邪かも?という時は喉がおかしくなります。痛いとか、腫れているとかではないのです。ただ、その喉を通る自分の息がつめ~~たく、ひんやりと感じるようになります。そしてそのひんやり感はいや~な感じを伴います。そう、このいや~な感じというのが大事です。自分の体の特徴を良く知ることはとても大事だといえます。
こういうことがありました。
私は出産後から顕著に冷え性になりました。これは私の生活を大きく変えました。自分が快適に活動できる気温の幅がかなり狭くなるのです。
特に冬が辛いのです。
といっても私は南国生まれの南国育ち。現在に至るまで東京より北へは行ったこともありません。東北や北海道の冬場のそれに比べれば、冬と呼べるほどでもないでしょう。
それでも、冬場は辛い。
自分でも不本意に感じていますが、実際に自分の身に起こったことなので、受け入れるより仕方ありません。
冬場の足の冷たさというか痛さと耐え、春や秋でも寒さや風に敏感になり、喉元や手首足首など首とつくところはスカーフや手袋、レッグウオーマーでカバーすることが生活の知恵となっています。
ある4月のお天気の素晴らしい夕方に、新しくできたテーマパークにお出かけすることになりました。ポカポカした日でしたが、私はいつものように上記のような風よけと羽織る物を一枚多めに持っていきました。
友人T美は元来から丈夫で常に薄着でどんなに寒くてもコットン素材の衣類で通す人です。
いつものようにTシャツにデニムシャツという軽装で、上着は車に置いていきました。
目的地についてから急に冷えるようになり、風もでてきたのですが、向こう岸のお店にいくには、船での移動しかありません。船上では、冷え性の私だけでなく、若いカップルから年配の夫婦まで寒い寒いと身を寄せ合って凍えている様子でした。私も当然寒いのですが、自分の体の特徴を知っていたので、いつものようにこまめに防寒することで体の変化を起こすほどではありませんでした。
ところが、友人T美が珍しく、くしゃみをし始めました。一度でなく重ねて出るようになりました。「あ、この人、風邪引くかも」そう思わせるような冷たい風でした。彼女は、寒いはずなのに、無精で衣類を重ねることを嫌がっていたのです。そして存分に楽しんだ後、駐車場まで歩く頃になって「寒気がする、頭痛がする」と言い出したのです。
もし、それが私だったら危険信号と受け取り、すぐに漢方と保温を開始するのですが、彼女はまさか、自分がこれくらいで風邪を引くなんて、と取り合いません。寒気がするのは、気温が実際に下がっているせいだとし、車の温度計をみています。確か数時間前に比べると数度は下がっていました。そして、頭痛がするのは、一時的でいまに治ると。でも、気温が下がっているのに、冷え性の私が元気でピンピンしていることはおかしいとおもわないの??
この二人は非常に対照的です。
二人とも職業は現役の医者です。
でも、信じている物が異なります。一人は、環境の変化とそれに反応する自分の症状を重要視しています。もう一人は、自分の症状よりも、気温という数字を重要視し、現在の症状を結びつけることをしません。
彼女は結局帰宅して、その晩から高熱と悪寒で翌々日まで苦しみました。そして、私の言うことの方が正しかったと、少し残念そうに繰り返しました。
さあ、みなさん。
もうおわかりですね。知識も大事ですが、自分の体をよく観察することも同じくらい大事です。
こういう生活を始めると、自分に自信が湧いてくることに気がつくでしょう。ちょっとした風邪やストレスでも、自分をいい状態に戻すことができるということは、生きていく上で大きな自信につながります。ちょっとしたドカ食いや飲み過ぎによる体の不調や体重増加にも、難なく対応できるようになります。そして、そういうことを繰り返すことで、自分の心と体にとっての適度な頃合いというのを見つけていくのです。
そして、こうなってくると、今度は精神的にも肉体的にも踏ん張りがきくようになります。自分の心と体に対する満ちあふれるような信頼があるからです。
ちょっとしたことで動揺することやキレることも少なくなります。
自分の外にあるものに全面的に頼るよりも、自分を自分で優しく育てていくことのほうが本当は確実に効果を期待できることなんです。
そして、自分がいい!と思えるものを今、始めるのです。
皆様のこころと体の健やかさを心から願います。
(ただし、あまりにも高価な場合は第三者の意見を求めることをお薦めします。なぜなら、継続することが難しいですし、暴利をむさぼる業者がいないとは、言い切れないからです。ご自分の心の声と周りとのバランスも大事にしましょう。)
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投稿者 asidru : 2005年09月29日 12:56