2005年09月29日

ドイツの波動医学

今回はドイツの波動医学についてお伝えします。

ドイツの波動医学には面白い歴史があります。

引用:
[quote]
「アメリカやオーストラリアの原住民が水脈を探すのに用いた「ダウジング」という古い技術があります。今日ならばボーリングマシンで掘削し、水脈の存在
を目で確かめなければなりませんが、彼らが使ったのは「ロッド」と呼ばれるY字型の木の枝です。(中途略)水脈にであったとき、ロッドは何をキャッチし
て動くのでしょうか。地下にある水脈が、目に見えない何かを発していると考えるしかありません。それが「波動」です。つまりダウジングは、水の波動という微細なエネルギーをとらえる古来の技術なのです。(中途略)

ドイツ人のパウル・シュミットはもともとボーリングのエンジニアでしたが、ダウジングにも興味を持ち、ダウザーとして活躍した人です。しかし、かれは従来のダウジング法には、満足しませんでした。一口にエネルギーの放射といってもその波動の種類は様々です。光のスペクトルのように長い波長の物や短い波長のものがあるでしょう。(中途略)パウル・シュミットは、その周波数をとらえようと考えました。(中途略)
 それが今では振動医学の波動療法として実際の診療にも応用され、多大な効果を上げているバイオレゾナンス・メソッドです。この方法の開発に心血を注いだパウル・シュミットが拠り所としたのは、熱放射の研究でノーベル物理学賞を受賞し、現在の量子物理学の基礎を築いたとされるドイツの理論物理学者、マックス・ブランクの次のような言葉でした。
『全ては振動であり、その影響である。現実には何の物質も存在しない。すべてのもの、各々のものは、振動から構成されている。』(中途略)

人間の五感やその延長であるテクノロジーではとらえきれない微細な波動も、それが振動であり、波であるからには、必ず周波数を持っています。
パウル・シュミットが着目したのは共鳴現象でした。同じ周波数の音叉を2つ並べて、その一方を叩くと、もう一方の音叉が鳴りだす。同時に2つの音叉を叩
くと、音の波が重なり合って、そこに強い共鳴が生じます。(中途略)逆にいうと、ある鉄に向かって様々な周波数の波を順番に放射していき、そこに共鳴が
起これば、その時の周波数が鉄に固有の周波数であると判断する事ができるのです。実際パウル・シュミットや、彼に続くバイオ・レゾナンスの研究者たちによって、様々な物質の周波数がすでに確定されています。「鉄に向けて同じ周波数の波動を放射すれば」と書きましたが、それを行う装置がパウル・シュミットの考案した波動送波器『レヨメータ』なのです。」
(新しい波動健康法 野呂瀬民知雄著より抜粋)[/quote]

レヨメータを使った人の生命エネルギーの調査によると、中国医学の経絡と非常によく似たルートが多数見られます。例えば、気功で有名な小周天はパウル・
シュミットの発見した頭部循環のルートとほとんど同じものです。男女による向きの違いや、その方向まで同じです。さらに腕循環や脚循環ですが、これも男
女差の流れの方向の違いなどありますが、中国医学に似ているといえなくもありません。また、手足の指先にある経穴の「井穴」にも波動周波数が発見されています。
このようにみていくと、ドイツで生まれた波動医学と古代から伝承されてきた中国医学の経絡というのはかなり近似していると言えます。また、このドイツ医学ではチャクラの存在、部位、周波数までも詳細に発見しています。チャクラと言えば、サンスクリット語で輪のことで目に見えないエネルギーの渦があるといわれてきました。振動医学の発見によると、エネルギーの中枢となる重要なものが7つあり、それらはアーユルベーダのチャクラと同様、位置も大体同じですが、心臓チャクラと脾臓チャクラが少し左にずれたところにあり、伝承と異なります。

私は気功やヨガをやりますが、これは体の内側から気を回す方法です。しかし、この波動医学では、今までに特定されているメインチャクラや経絡のそれぞれの周波数を体に送る事によって外側から気をまわす事ができます。

 今までも経絡に焦点を当てた技術はありました。日本の本山博博士は経絡の電気的特性を測定する機器、AMIを開発しています。これは、ほんの数分で人
体内の電気的バランスの乱れを診断するコンピューター装置です。AMIで計測される点は、対になっている経絡の井穴で、これにより経絡系の電気的バラン
スの崩れと、その経絡系につながる臓器に隠れた病気が発見される事に強い相関関係を5000人以上も調査を行う事によって見いだしています。
 ドイツ人医師ラインハルト・フォルによって開発されたEAV(Electroacupuncture According to
Volt)は特定の経穴の電圧レベルを測定できます。AMIと違い、問題となる臓器の変性の存在や炎症の有無についての手がかりを与えてくれます。ま
た、『治療モード』に切り替える事によって機能が低下している経穴に放電エネルギーを与える事もできるのです。
 上記に紹介した2つの装置は今までの科学の範囲内で電気的、電圧的な計測ができるものでした。(参考図書「バイブレーショナル・メデイスン」リチャード・ガーバー)
 しかし、パウル・シュミットの開発したレヨメータは体の中は勿論、体の外にある物質や場合によっては場の気、までも周波数化できるのがすごいところです。
場の気、というと風水師みたいですが、「新しい波動健康法」の中にドイツのヴォルムバッハの礼拝堂が良い例として出てきます。世界には特別な波動を発している有名な場所が数多くあります。それらは聖地と呼ばれ、日本では霊山、霊場などと呼ばれています。ヴォルムバッハの礼拝堂はそういう場所のようです。詳細については本をお読み頂きたいのですが、簡単にご説明します。パウル・シュミットの調査によると、協会の内部にむけておびただしい程の数の放射帯が集中しているそうです。特筆すべきなのは、この境界を貫くように1000ヘルツの70センチ幅の放射帯が通っている事です。このパウル・シュミットが検知した1000ヘルツは頭頂チャクラを活性化する波動であると言われています。この特別な波動が集中する場所を感知し、教会を建てた昔の人々は素晴らしい能力を『普通に』持っていたのかもしれません。そして聖地にたてられた教会は巨大な健康装置だったかもしれないのです。

さらに、レヨメータを使ってその場の周波数を特定し発生させる事で、日本の自室に居ながら、聖地と呼ばれる場の波動を感じる事ができるのです。

このように中国医学で伝承されてきた経絡、経穴というのは大まかな流れとしては実在するように感じるようになりました。今の整体、マッサージの学校で
は、経穴は教えても経絡としての臓器との関連性など教えないところもあるようですが、(その現状は西洋医学の医師が漢方を処方する時、症状別分類表をみながら、、、という現状とそっくりです)本来は経絡と臓器というのは古来から言われているように関連がある可能性があります。

ドイツの波動医学の研究結果より、ひとの身体に様々な周波数の波動があることがわかりました。ということは、体の中の細胞は固有の周波数のenergyを出していると言えます。それらは古代から感知されていたのでいろいろな呼び名があります。気やオーラ、プラーナ。それらは無数にあるんだけれども、バイパスみたいにある程度太いmainの流れのところは、その流れのmainの臓器の名前が冠されている。(例えば、肺経、肝経)それぞれが目には見えない流れの中、mainの臓器を経由しながらflowしています。もしmain flowの1つが何らかの原因で滞った場合、そのmain臓器に障害が起こります。 
なぜでしょうか?

エール大学の神経解剖学者ハロルド・サクストン・バーは動植物のlife-fieldについて研究していました。彼は1940年代に活躍した元アメリカ エール大学医学部解剖学教授です。一貫して生物の電気力場(life-field)の研究に打ち込み、今世紀の科学的思想に革命的影響を及ぼしました。
引用:

「かれはサンショウウオの周囲に、その体とほぼおなじかたちをした電場が存在する事をみいだした。しかもその電場が、脳と脊髄をとおる1本の「電気的な軸」をもっていることを発見したのである。その電気的な軸が発生のどの段階で生じるのかをこまかくしらべようとしたバーは、サンショウウオの発生の初期から電場の形態の変化の記録をしはじめた。そしてその電場が既に未受精卵の時期に生じていることを発見した。」


もう一つ、面白い証拠をご紹介します。

ロシアの研究者セミョーン・キルリアンはキルリアン写真を開発した事で有名です。キルリアン写真で特に有名なのは、気功師の5本の指先からの放電パターンの変化です。気を発する前の写真と発している時間帯の写真の変化が凄いです。放電されたコロナの長さ、放電量が明らかに増えている写真は一度ご覧に
なった方が良いと思います。すなわち、生体エネルギーを視覚化した写真のことを、開発した人の名を冠してキルリアン写真と呼びます。
引用:

「高電圧写真、すなわちキルリアン写真は、高周波、高電圧、低電流の電場下で生物を撮影する技術である。(中途略)彼の高電圧写真の技術はバーの電磁気的な計測を視覚的な電気コロナに変換したものであった。(中途略)植物の葉の周りに生じる放電パターンの写真は、指先の写真よりさらに興味深い。キルリアン写真技術で記録されて他に類を見ない物は、「ファントムリーフ効果」といわれる現象で、まさにこれがわれわれが議論している「生体エネルギーの鋳型」とおおいに関係があるものだとかんがえられる。この効果が観察できるのは、葉の先端三分の一を切り取った物を撮影した時である。葉の残った三分の二の部分をこの技術で撮影する。すると、切断されて失われたはずの葉が、写真では完全な葉の像として示される。切断された部分が物理的に破壊されているにもかかわらず、写真には全体像が映るのである。」 
(「バイブレーショナル・メデイスン」リチャード・ガーバーより一部抜粋)

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 未受精卵1個にすら電場がある。それなら、様々な細胞の複合集合体であるヒトは、かなりの複雑な電場(エネルギー、波動、ともいえます)が複数流れているはずです。それらのオーケストラが気功でいう小周天(経絡でいうと、任脈、督脈にあたる)としてあるのではないでしょうか?
 そしてファントムリーフ現象の事実から、その細胞の集合体のオーケストラ(energy flow)が細胞の成長や維持をleadしているのでは?と考えます。私は分子生物学レベルで(DNAやタンパク質レベルで)生命の発生について研究し
た事がありますが、いくらミクロのレベルで問題を追及してもわからない事のほうがまるで増えていくように思えました。なぜなら、遺伝子やその発生の仕方はあらゆる事にも対応できるように準備がなされているのです。例えば、がん遺伝子もがん抑制遺伝子も持っている。発生に応じた遺伝子もあるけど、細胞を自殺させるアポトーシスに関連した遺伝子ももっている。どこでどう指令が出ているか、そういう調節はどこでなされているのか、全く誰もわからないのです。新しい遺伝子やタンパク質が発見されるたびに、その調整はどうやってやるのか??という疑問は科学者ならだれしも感じている事でしょう。

ここで仮説です。
実は生命あってのenergyでなく、energyがあっての生命だとしたら、、、、。

これに関しては前回の「波動イントロダクション」でご紹介した本にそう思わせる内容の部分がでてきます。また、別にこれに関してお伝えする機会があると思いますので、ここではそれに関しては略します。

もしそうなら、energy flowが滞る事によってmain臓器の障害が起こるのは、不思議ではないのです。幻肢痛(原因不明の激しい痛みをもつ足の治療法として、足の切断が選択される事があります。しかし、切断後も存在しないはずの足の痛みが続くという不思議な現象)も残存したenergyによってあると説明できます。
 東洋の先人は修練で研ぎすませた感覚によってそれを感知する事ができました。現代人は人を物と解釈する「科学」を優れている(例えば、解剖なんかやると人は物だと認識してしまう)とし、先人の知恵を宗教上のものとして否定しました。

上記は実験結果から導きだした仮説の上での話ですが、現在の科学がその新しいenergyを認識するには不足な可能性も十分あると思います。

夫婦が一緒のベッドで寝ると脳波の同期が起こるように、専門分野の臓器の障害で死ぬ医者の話(これは医者の中では頻繁にいわれている事で、専門分野としている疾患で医者が死亡することが多いという噂があります)も同じ疾患の患者さん(同じenegy flowのblockが起きている人たち)と日常的に接する事によって、energyのシンクロが起こるのでは?と考えます。

以上の事から、伝承されてきた経絡という考え方は19世紀後半の研究成果や機器の開発によって大まかな意味で存在する事が認められる方向性にあります。

もし、この人体のenergyに着目して人が病気になる前に治療ができたら、そして病気のひとにも西洋医学と合わせてアプローチできたら、その成果は飛躍的に伸びる可能性があります。
 この波動分野に関して、日本の医療界では先端の考え方を持つ(ある意味異端の)医者をのぞいては、普及していません。でも、西洋医学一辺倒では治せない患者が多くいることや、抗がん剤や手術だけの治療法では多くの末期がん患者を救う事は難しい事を誰もが知っています。そういう状況を考えると、波動医学というのは、新しいアプローチ法として私は注目しています。

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ハラ ミツコ

投稿者 asidru : 12:59 | コメント (0)

波動~イントロダクション~

私は驚いています。
今日だけではありません。昨日も、その前の日もそうでした。
何度も止まっては考え、そして再び止まっては読み…という本に出会いました。

何度もつい「え!!」と口から出てしまい、驚きのあまり部屋の中を歩き回ったりしていてもたってもいられない。こんなペースですので、なかなか先にすすめません。あまりに本の内容が濃く、そして新しい知見に富んでいるので自分なりに受け入れるのに時間がかかるのでしょう。

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「そうか、そうだったのか…」

今まで不思議だと思っていた点と点が線でつながるような穏やかな感覚です。
皆さんも是非読んでみてください。驚くような事実が科学として書いてあります。

皆さんは波動という言葉を聞いた事があると思います。
今この世界は医療だけでなく、量子物理学が先陣を切って大きく進歩し、世界に受け入れられようとしています。この動きはまだ仮説のレベルですが、今までよりもっと加速していく事と確信しています。私は物理学に詳しくありませんのでその辺りは、ご容赦ください。

それでは波動とは何か?
「全ての物質は固有の周波数で振動している」という文章が表していますが、この手の本を見慣れていない人には、今ひとつ、ピンとこないかもしれません。
誤解を恐れず、もっとわかりやすく言うと、一般的には気、オーラ、プラーナ、生命エネルギーと呼ばれているものです。それは微弱な電磁波の一種で、体の細胞それぞれが異なる周波数で振動しています。これを中国医学では、それぞれの臓器名を冠した経絡として感じ取っていたのだと思います。鍛錬を極めた先人が鋭い感覚をもって辿ってきた道は本当の事ではないでしょうか?

少し脱線しますが、私自身の不思議体験をお話しします。
私は患者さんのエネルギーが入りやすい体質です。これは学生実習をした時から始まりました。悪性疾患や難治性の病気,長年にわたり我慢してきた感情をお持ちの方は、言い方はよくありませんが、強力な邪気をお持ちです。そして、防御するすべがないほど強く、一瞬で入ってきます。特に相手に対して同情心を持ってしまったときにそれは起こりやすいようです。つまり相手を想いやると言うことで自分の気と相手の気に交流がおき、よりパワーの強力な相手のものが入ってくる,と感じるのだと思います。

私の場合は特に患者さんの腹部など、さわったときに入ってきます。そして、一瞬で胸から頭頂部にかけて何か重いものをかんじます。少し締め付けられたような、まとわりつく重いものを感じ、「今,はいったな」とわかります。そして顔から頭にかけて血が逆流したように熱くなり、胸は動悸がして、息苦しくなります.グラグラとめまいを感じ,私の方が横になりたいほどの状況です。これが10秒ほどで一瞬にしておこります。ただの貧血やプレッシャーによる精神的な変化では?と普通の医者(夫!)に指摘を受けたこともありますが、そのどちらの可能性もありません。私は貧血はありませんし、プレッシャーを感じるほどの難しい症例が来る病院には勤めていません。


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これを気だ、波動だ、と言うつもりはありません、私にとっては呼び名はなんでもいいのです。体験していることは本当ですし,これからも起こるでしょう。確かなことは、自分の生命エネルギーを私たちひとりひとりが持っていることです。それを東洋の先人たちは修行によって感覚を研ぎすまし,感覚的に知っていたのだと思います。ただあまりに個人的な体験の中で感知されていたため、現代人は宗教の中のお話だと誤解したようです。現代の科学ではそのエネルギーがあまりに微細で簡便な計器ではかることは難しいし、なんといっても目に見ないことで認識するレベルにないだけかもしれません。
では、目に見えないから何もないと本当に言い切れるでしょうか。

目に見えないけど、あると認められているものは、重力、電磁波があります。
地球には重力があり、周囲を取り囲むmagnetic fieldが強烈な太陽風から地球を保護しています。

人間の脳や心臓は電気的な刺激で動いているので、電極を体に取り付ければ波として動きを観察する事ができます。
それでは、電気製品には必ず電磁波が発生しているように、微弱な電気が流れている私たちの体の周囲に微弱な電磁波があると考えてもおかしくないのです。

むしろ自然な考え方に思えてきます。もしかしたら、magneticfieldが地球を保護するような役目を果たしているように、エネルギーも本来、人を守る役目を果たしていたのかもしれません。

マッサージ、アロマなどこの業界の方の中には、エネルギーに関する体験は多く語られているかもしれませんね。西洋医学の医者はあまり患者さんに頻繁にはさわりませんし、dataや画像を重視しているところがありますので、こういう話はほとんど聞いたことがありません。もしあったとしてもそういう発言を控える雰囲気があります。もし体験談などありましたら、勉強のためにコメント頂けると嬉しいです。

次回はドイツで実際に行われている波動医学について詳しくお伝えしていきたいと思います。

投稿者 asidru : 12:58 | コメント (0)

予防医学の大切さ 4 ~自分の健康をコントロールするには…?~

そろそろ、自分の健康を医者や薬でなく、早い段階で自分のコントロールのもとにおきませんか?それは、毎日のちょっとした努力でできることです。そして、あなたにも必ずできることです。自分の体とこころは密接につながっています。あなたの体と心の声に耳を澄ませて下さい。何かメッセージを伝えてきているのが、聞こえると思います。それは、特別なことではありません。

例えば、こんなこと。
風邪をひいてから、夜中に救急外来に駆け込む前に、あなたにもできることがたくさんあります。そして病気を悪くしない工夫を取り入れることができます。一例として、「あ、微かだけど、喉のところがおかしいな」というちょっとしたサインを素直に受け入れるのです。今日は腰や背中がゾクゾクするな、とか、口では表現しにくいけど、いつもよりだるい、というサインに気がつくこと。これは非常に大事です。そして、そのちょっとした体のサインというのは、個人差があり、他人がそうだからといって、自分に当てはまるとは限りません。他人にはとても理解しがたい症状というのも、きっと含まれると思います。

例えば、再び私の場合。
風邪かも?という時は喉がおかしくなります。痛いとか、腫れているとかではないのです。ただ、その喉を通る自分の息がつめ~~たく、ひんやりと感じるようになります。そしてそのひんやり感はいや~な感じを伴います。そう、このいや~な感じというのが大事です。自分の体の特徴を良く知ることはとても大事だといえます。

こういうことがありました。
私は出産後から顕著に冷え性になりました。これは私の生活を大きく変えました。自分が快適に活動できる気温の幅がかなり狭くなるのです。
特に冬が辛いのです。
といっても私は南国生まれの南国育ち。現在に至るまで東京より北へは行ったこともありません。東北や北海道の冬場のそれに比べれば、冬と呼べるほどでもないでしょう。
それでも、冬場は辛い。
自分でも不本意に感じていますが、実際に自分の身に起こったことなので、受け入れるより仕方ありません。

冬場の足の冷たさというか痛さと耐え、春や秋でも寒さや風に敏感になり、喉元や手首足首など首とつくところはスカーフや手袋、レッグウオーマーでカバーすることが生活の知恵となっています。

ある4月のお天気の素晴らしい夕方に、新しくできたテーマパークにお出かけすることになりました。ポカポカした日でしたが、私はいつものように上記のような風よけと羽織る物を一枚多めに持っていきました。

友人T美は元来から丈夫で常に薄着でどんなに寒くてもコットン素材の衣類で通す人です。
いつものようにTシャツにデニムシャツという軽装で、上着は車に置いていきました。
目的地についてから急に冷えるようになり、風もでてきたのですが、向こう岸のお店にいくには、船での移動しかありません。船上では、冷え性の私だけでなく、若いカップルから年配の夫婦まで寒い寒いと身を寄せ合って凍えている様子でした。私も当然寒いのですが、自分の体の特徴を知っていたので、いつものようにこまめに防寒することで体の変化を起こすほどではありませんでした。

ところが、友人T美が珍しく、くしゃみをし始めました。一度でなく重ねて出るようになりました。「あ、この人、風邪引くかも」そう思わせるような冷たい風でした。彼女は、寒いはずなのに、無精で衣類を重ねることを嫌がっていたのです。そして存分に楽しんだ後、駐車場まで歩く頃になって「寒気がする、頭痛がする」と言い出したのです。

もし、それが私だったら危険信号と受け取り、すぐに漢方と保温を開始するのですが、彼女はまさか、自分がこれくらいで風邪を引くなんて、と取り合いません。寒気がするのは、気温が実際に下がっているせいだとし、車の温度計をみています。確か数時間前に比べると数度は下がっていました。そして、頭痛がするのは、一時的でいまに治ると。でも、気温が下がっているのに、冷え性の私が元気でピンピンしていることはおかしいとおもわないの??

この二人は非常に対照的です。
二人とも職業は現役の医者です。
でも、信じている物が異なります。一人は、環境の変化とそれに反応する自分の症状を重要視しています。もう一人は、自分の症状よりも、気温という数字を重要視し、現在の症状を結びつけることをしません。

彼女は結局帰宅して、その晩から高熱と悪寒で翌々日まで苦しみました。そして、私の言うことの方が正しかったと、少し残念そうに繰り返しました。

さあ、みなさん。
もうおわかりですね。知識も大事ですが、自分の体をよく観察することも同じくらい大事です。
こういう生活を始めると、自分に自信が湧いてくることに気がつくでしょう。ちょっとした風邪やストレスでも、自分をいい状態に戻すことができるということは、生きていく上で大きな自信につながります。ちょっとしたドカ食いや飲み過ぎによる体の不調や体重増加にも、難なく対応できるようになります。そして、そういうことを繰り返すことで、自分の心と体にとっての適度な頃合いというのを見つけていくのです。
そして、こうなってくると、今度は精神的にも肉体的にも踏ん張りがきくようになります。自分の心と体に対する満ちあふれるような信頼があるからです。
ちょっとしたことで動揺することやキレることも少なくなります。

自分の外にあるものに全面的に頼るよりも、自分を自分で優しく育てていくことのほうが本当は確実に効果を期待できることなんです。
そして、自分がいい!と思えるものを今、始めるのです。
皆様のこころと体の健やかさを心から願います。

(ただし、あまりにも高価な場合は第三者の意見を求めることをお薦めします。なぜなら、継続することが難しいですし、暴利をむさぼる業者がいないとは、言い切れないからです。ご自分の心の声と周りとのバランスも大事にしましょう。)


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投稿者 asidru : 12:56 | コメント (0)

予防医学の大切さ 3 ~食生活の影響~

子供を育てて初めて感じることがありました。
子供は母親が与える食べ物で大きくなります。
自分でお店にいって買い食いできるはずもありません。
初めは、母親の乳を飲み、やがて離乳食という、どろどろの消化しやすい食べ物で固形の食べ物に慣らしていきます。
やがて歯が生えれば、それなりの固形の物でも食べることができるようになります。

もし、この子供に、毎日カツ丼、ステーキ、ハンバーグ、そしてスナック菓子、ジュースを与え、適度な量の野菜や果物を与えなかったら、どうなるでしょうか?

これは、必ず子供ながら肥満になり、もしかしたら糖尿病、高血圧や高脂血症といったmetabolic syndrome(メタボリック・シンドローム=代謝症候群。肥満・高血糖・高中性脂肪血症・高コレステロール血症・高血圧の危険因子が重なった状態)まで発症する可能性があります。

これは、この子供のせいではなく、一概にはいえませんが、明らかに食生活に一因があります。

これと同様に考えて、これがサラリーマンの食生活だったら・・・。
そして、その行く末は・・・。

今お騒がせの若貴騒動よりもわかりやすい問題です。
この食生活を改善すれば、病気とつきあわずに済む可能性があります。
にもかかわらず、自分の習慣を変えないまま、降圧剤やコレステロールの薬や糖尿病の薬を飲み始めるとします。
これでは、毒と薬を両方とも生活の中に取り込むことになり、なんとも無駄であり、自分以外の何かに依存的な精神と生活をおくる第一歩になるのです。

(続く)

ドクターハラが語る、「自分の健康を自分でコントロールする方法」とは・・・?
待て、次号!

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投稿者 asidru : 12:54 | コメント (0)

予防医学の大切さ 2 ~西洋医学のカベ~

それでは、そこで行われる治療というのを考えてみましょう。

皆さんはどんな症状のときに病院に行こうと思われますか?
そうですね、風邪、腹痛、下痢、便秘、喘息、骨折、糖尿病、高血圧、四肢の痺れや関節の痛み。更年期障害、夜間頻尿、頭痛、腰痛、いろいろな症状で病院にかかった経験がおありと思います。
では、上記の中で現在の主流である西洋医学で治すことができるのは、どれかおわかりになりますか?

ここで、治す、というのが完全な「治癒」のこと、つまり投薬を中止しても健康な状況を維持できるということと、定義してみましょう。

そうすると、実は、一つしかありません。

それは骨折だけです。

「エエエ~~!!」と驚かれる方もいらっしゃるでしょう。

「私のおばさん、高血圧治ったって人いるわ」とか
「いとこの腰痛がなおった」とおっしゃる方も中にはいらっしゃるでしょう。

そういう方はきっと次のような場合です。
明確な原因で一時的に高血圧、腰痛、などの状態に陥った人、もしくは、内服を毎日おこなっている状況を「治った」と解釈しているのでしょう。
そうではなくて、長年の高血圧、長年の下痢、長年の喘息、長い経過煩っている、いわゆる慢性疾患を治すこと、これは至難の業です。

といっても、どの病名に対しても西洋薬は対応する物はあり、効果もある程度あります。が、今度は投薬を中止することが今度は難しくなります。ここで皆様に聞いてみたいと思います。

もし、薬の効果によって、あなたの健康が形作られたとしたら・・・それは本当に健康なんだろうかと、ふと思うことはありませんか?

西洋医学というのは、非常に発展しているという印象をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。西洋医学は今後も、おそらく最強最大の医学派閥であり続けることでしょう。CTやMRIをはじめとする画像診断は3Dを駆使し、今後ますます高度な診断レベルをもつでしょうし、たった何mlの採血管によって多数の項目の検査データを調べることが可能です。

しかし、それでも、得意な分野と不得意な分野がはっきりしているのです。得意な分野はずばり、怪我や骨折など外傷の回復、そして、急性期の状況からの(突然の呼吸停止、心臓停止)救命、そして細菌感染による肺炎などの抗生剤による治療です。これらに関し
て西洋医学によって治療することに私は何の異存もありません。

しかし、それ以外の病気に対しては、薬を中止できる状況まで持っていくことは難しいケースがほとんどです。

慢性疾患の中でも難病と言われる慢性関節リウマチを含む膠原病、慢性ウイルス性肝炎、悪性腫瘍、特に多発性の転移、化学療法後の再発など、多くの医者はそういう場合、次に打つ手がありません。

私はCTでもMRIでも映らなかった胃癌の転移巣を経験したことがあります。優れた診断能力をもつといわれる西洋医学の壁を感じたことが度々あります。ましてや治療に関しては、なおさらです。ここ数年、難治性の疾患に対して、ステロイドや免疫抑制剤など早期から投与することを推奨する傾向が出てきています。これは、今の科学に限界があることを明確に表しています。民間施設にアメリカの空爆を浴びせるようなもんです。

ここまで来ると、病院に病気になってから行くことは、自分の体をほったらかしにしているようなものだと、わかっていただけたでしょうか?

だから、病気になったら病院へいく、というのをもうやめにしませんか?

その前に食事の仕方を考える、運動を取り入れてみる、生活のリズムを工夫する、ストレスを受けた時の解消法を自分なりに模索する。

そのなかにアロマセラピーやフットマッサージ、ハーブなど植物をつかったフィトセラピー、サプリメント、鍼や指圧、温泉、気功、太極拳、yoga、様々な呼吸法、いろいろあっていいと思います。ご自分にあったものを探し出して病気になることを待たずに、今!たった今、始めるのです。
そして、カウンセラーや精神科への受診も最近ではストレスマネージメントの意味で気軽に行う方向になってきています。心の健康は体の健康に必ず大きな影響を及ぼします。気になることがあれば、自分と相性の良さそうな医者を見つけておくためにも、足を運んでみてはいかがですか?

病気にもいろいろありますが、慢性的な病気の大部分は長年の個人の好みや習慣によるものが多いのです。つまり、その誤った習慣を正すことでかなりの患者さんが、健康に暮らしていくことはできるのです。


(続く)


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投稿者 asidru : 12:53 | コメント (0)

予防医学の大切さ 1 ~入院生活~

みなさん、病院へ行ったことありますか?

ありますね、それくらい。
今の質問は忘れてください、

それでは、病院に入院したことはありますか?

一度入院したことのある人ならおわかりかもしれませんが、病院内というのは、基本的に病人が生活するところと考えられています。病人となると、発熱したり、ほとんど寝ていたり、時に急変したりすることを想定して、病院の医療従事者にとって働きやすいように考慮されています。

例えば、こんな感じ。

ストレッチャーが移動しやすいようにツルツルした床、真っ白な壁、白々とまぶしい蛍光灯、浄水器にかけてない水、以前に比べると良くなっているものの・・・という程度の病院給食。週に数回のお風呂。

いかがですか?想像通りですか?

こういう印象は人により、様々です。
入院生活が上げ膳据え膳の天国のような場所とおっしゃる強者もいらっしゃるでしょう。これは現在の生活がどんなものかという質問かも知れません。でも、環境的に病院というのは、やはり厳しい所です。そして私がお話しした病院はきわめて一般的で今イメージしている病院はどちらかというと、良心的な部類に入ります。

じゃ、どうしてそんな想いをして多くの患者さんは残り少ない人生の貴重な時間をつかって、入院をしてらっしゃるのでしょうか。患者さんたちは居たくていらっしゃるわけではありません。ほとんどの方が帰りたいけど、病状がままならず、家での生活は到底望めない場合もありますし、または家族の協力が得られないために仕方なく入院の継続をしている場合もあります。
でもね、、、。
私だったら、数日で逃げ出したくなるでしょう。そういう感性が本当は人間的なものだと思います。病気になって一人ではやっていけないという方は、社会的な弱者に入ります。守ってくれる環境がないため、病院に入ります。そして、自分一人の時間や家族との時間との引き換えに、ご自分の身の保証を優先するのです。
ある程度の我慢が必要になってくるでしょう。

でも、考えてみてください。
誰だって自分の好きな家具やお皿、自分で植えたお花、自分で選んだ食材に囲まれて静かに自分の時間を持ちたいと思います。

特に体の調子が悪ければ、自分の好きなシーツで丁度いい具合の布団の中で眠りたいと思います。そのちょうどいい具合のものは自分だけがわかる、そういうさじ加減的な物ってやっぱり快適に過ごすためには、大事にしたいですよね。

もっと、贅沢言ってしまいましょう!
できたら、パートナーか愛する家族の作ってくれた、または買ってきてくれた食べ物を口にしたいでしょう?はたまた、自分の好きなアロマを炊いてもらって、オイルで足のマッサージをしてくれたらそれは、もう・・・。たまらな~~い!
あ、これは、あくまで個人的な好みです。(うっとり)

特にこれは高齢者がほとんどですが、入院し、手術を受け、強制的に寝たきりになり痴呆の症状が出始めるケースは、多くの医者が経験するエピソードです。

これは、寝たきりに近い状態になり、今まで使っていた多くの脳の部分の働きを落としたためと思われます。また、今まで健康だったお年寄りが試験的に検査を受けるために予定入院にすると、入院後すぐに高熱を出すということがしょっちゅうありました。これはあくまで私の憶測ですが、入院したことによる一時的な心の不安、ストレスによって免疫が落ち、その際に通常だったら感染することのないウイルスや細菌にも免疫防御ラインを破られてしまうことだろうと思います。

ああ、前置きがながくなってしまった!

つまり、病人になってからでは遅い!ということです。病人というのは、すでに自分の考えや想いを実践するには、あまりにも弱い立場にあるということです。

その場に低くしゃがんで自分の病気の勢いが少しでも弱くなることをただ待つしかない。または、家族に協力的でパワフルなメンバーが一人でも居ればいいのですが、そういう場合も患者さん自身が強力な精神力を発揮できる時だけに限り、例えば、脳梗塞などしゃべる機能や考える機能が損傷を受けてしまった場合は、家族としてもできることは少なくなるのが自然といえるかもしれません。

(続く)


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執筆者プロフィール

執筆者プロフィール
ハラミツコ


卒後10年目の医師。
地獄の研修を経て大学院にてDNAの研究へ。
その後、妊娠&出産で充電期間を経て現在は老人病院に勤務。
主婦業もこなす。
西洋医学の壁を感じ、漢方・ホメオパシー・フラワーエッセンス
などオルタナティブ&コンプリメンタリーメディスンに目覚め,勉強中。
最近はまっている食べ物:こんがりトーストしたスプラウトの雑穀パン
最近はまっているテレビ:仮面ライダー響鬼


現役医師として、また生活者としての立場から、アロマテラピー、ホメオパシー、東洋医学など気の向くまま、筆の向くままにコラムをつづっていく予定です。

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