法則5

多彩なオプションで客単価アップ!!

多彩なオプションを用意しましょう。オプションを充実させることによる効能は
1.単価アップ
2.顧客満足度のアップ
の二つが挙げられます。

1.客単価について
マッサージ店においては店舗面積によって何人収容できるかが決まっているため、収益をあげるためには、『回転率をあげて、お客様を多くさばく』か『お客様1人あたりの単価をあげる』かの選択が必要となります。駅前や、人通りの多い立地のサロンであれば前者の回転率を追求することがまずは有効です。
ですが、多くのサロンでは、一日の来店者数を大幅に増やすことが難しいため、いかにしてお客様1人あたりの単価を上げるかということが重要な課題になります。

時間単価が平均して1分=100円となっている現在、客単価を上げるためには「長時間のコース」を選択させる。90〜120分のコースをメインに持ってくることが挙げられます。実際施術方法にもよりますが、タイ式や、アーユルヴェーダ、ロミロミなどや、マンション型の隠れ家的サロンでは、長めのコースを選んでもらいやすいでしょう。店舗型や、リフレクソロジー、クィックマッサージなど短時間コースがメインのお店でも延長をいかにしやすくするかを工夫しましょう。

また時間を長くするといっても限界がありますのでオプションをつけることによって時間あたりの単価を上げていくことを考えましょう。

たとえば、通常のオイルマッサージに500円アップでアロマオイルを追加できる、というアロマオプション、2倍の料金で、施術者2人で行うツインオプション、頭皮やハンドなどのオプションを用意しておきましょう。

2.
顧客満足度についてオプションの存在は客単価のアップに貢献するだけではありません。たとえ単価アップにつながらないオプションであっても、お客様に選んで頂く「オプション」を用意しておくことにより、お客様はサービスを自分で主体的に選び、自分でサービスをカスタマイズしたという満足感を覚えます。

全く同じサービスを提供されたとしても、それが『押しつけ』のものか、『自分で選びとった』ものかによって、満足度は大きく異なります。

サンドウィッチのサブウェイやコーヒーのスターバックスの人気の秘密は、多様なオプション(サンドウィッチの具の中身、量、パンの種類、コーヒーの豆、濃さ、カフェインの有無、ミルクの脂肪分の量、クリームの量、砂糖の種類、スパイスの種類)を用意した点にあるとも言われます。

たとえばキャリアオイルやエッセンシャルオイルの種類にしても、お店の一押しということで使うものを一本に絞るのもよいですが、アドバイスをしながら、お客様にサンプルを出して選んで頂きましょう。お客様はトリートメントに参加した気分になり、より深く満足するでしょう。また匂いの好みは多様ですので、実際にお客様がその時求めている香りを選ぶことで、より効果的にアロマテラピーができます。その日心地いいと感じる香りは、その時身体が求めているものであるとも言われます。

何でも相手から与えられるものより、自分が主体的に欲して求めたものの方が貴重に感じるのです。

法則6

お客様の名前を呼ぼう

人間にとって一番心地いい響きは、「自分の名前」だそうです。どんな喧噪の中でも、自分の名前(またはそれに似た響き)を耳にすると敏感に察知してしまうのもその現れでしょう。
また、飛行機でも、ファーストクラスやビジネスクラスでは、フライトアテンダントが「お客様」「サー」「マダム」ではなく個人の名前を呼びかけることで、サービス提供をいたします。つまり、個人名を呼ぶサービスが一つのステータスになっているのです。
マッサージ店においても、お客様をお客様と呼ばず、なるべく、名前で呼んであげましょう。

お客様カードや、順番待ちのカードに名前を書いて頂くことで、自然に相手の名前をチェックします。

「○○様、お待たせいたしました」
「○○様、本日はどこがお疲れですか?」

ちょっとくどいかな?と思っても、大丈夫。お客様にとっては聞き慣れた名前ですから、それほどくどくも感じません。丁寧に発音してあげましょう。
お客様はスペシャルに扱われた気分に浸ることができ、そのお店のことも特別に印象に残るでしょう。

法則7

スクール開設で人材不足解決!

マッサージ店に共通する悩みが「人材不足」
マッサージは個人の技量によるところが大きいため、"腕いっぽん"という職人感覚で、サロンを渡り歩いたり、ある程度経験を積むと独立してしまう方が多い世界です。
そのせいもあって、どのサロンでも良質な施術者の確保には頭を悩ませているものです。

よいスタッフの定着を上げるには、給与システム、指名システムの導入などの工夫が上げられますが、もっともよいのがスクール経営。「人材が見つからないなら育ててしまえ、スクール経営」というわけです。

写真はイメージです。

収益面においても、スクールは大きく支えになります。
大手のサロンのほとんどは、スクール収入に依拠しているとも言われます。
もっとも、個人や小規模のサロンにおいては、副収入としてのみスクール経営を捉え、スクール経営による利潤を追求するのではなく、常に優秀な人材をスカウトできるリソースとして、スクールを個人レッスン的に行うのがよいでしょう。
面接のみで採用するよりも、人間的な面でもより深く知り合った人間をスタッフとして迎えられますので、運営がスムーズに行くでしょう。

薬剤師青猫のアロマテラピーコラム好評連載中!
コチラからどうぞ！

美女と香りの関係