JR新小岩駅南口から徒歩7分。
アーケードのルミエール商店街をくぐりぬけ、自転車屋さんの横を右折すると、 ターメリック色のかわいらしいビルがあります。 一見、ちょっとかわいらしいカフェかレストランかな?というたたずまいの入口を入ると、中には本当にカフェがあります!
しかし、ここは単なるカフェではありません!
本日取材するビューティーライフ研究所(所在地=東京都江戸川区 代表=高橋佳璃奈さん)ではアーユルヴェディック・アロマテラピーサロン「ケアリーナ」だけではなく、カフェとショップの「レクリーナ」、セミナーなどを開催する「カルチャーナ」など様々な角度からアーユルヴェーダの普及と実践活動をしていらっしゃいます。早速お話を伺うことにしました。
アーユルヴェーダをトータルに実践
「うちはボディーケアだけでなく、アーユルヴェーダをトータルでやっているということが特徴です。本来、アーユルヴェーダってトータルなものなんです。ただアーユルヴェーダの食事っていうのもなかなか難しいですよね。
うちではそういう点でのアドバイスもできます。ギーやデーツ、それになかなか手に入らないスパイスなどをカフェで食べて頂けますし、それをおわけすることもできるのです。」
ボディー・トリートメントにとどまらず、トータルなアーユルヴェーダのケアをされているということなんですね!カフェに入って「あれっ」と思ったのが、はじめにコップに入れて頂いたのが「水」ではなく「お湯」だったのですが…!
「珍しいでしょ?アーユルヴェーダでは白湯が一番イイって言われてるんですよ。普通は喫茶店とかレストランは氷と水が出てくるけどうちは白湯なんです。
白湯って飲んでるだけで、身体にいいのですよ。肌もキレイになるし、便秘も改善する。体温より低い温度のものを取ると、体温を戻すのにエネルギーを使うから、夏ばてするんですよ。
白湯飲んでればそういうことないんです。
暑い地方に行くほど冷たい水って飲まないんですよ。ましてや、今の日本人は身体が冷えている。昔は冷房もなければ、氷水を飲んだりすることもよかったと思うんだけど、今ってへたすると、冬よりも寒くないですか?
そんな時に冷たいものを飲んだら冷えがたまり、むくんだりします。」
なるほど☆ちなみに、先ほど出た「ギー」と「デーツ」っていうものは…?
「【ギー】は、無塩バターを煮詰めたものでして…バターの水分とタンパク質を取り除いたものです。インドではお料理にもアーユルヴェーダのトリートメントにも使われています。うちは自家製で作っていまして、ほとんどのお料理に使っています。
煮詰めるのですが、焦げたりしないようにちょっとした技が必要なんです。詳しい作り方は私も執筆に参加している『アーユルヴェーダ実践ブック』に載っています。」
クラッカーにつけたギーを試食してみると…しっかりしたコクのある味でおいしい!無塩なのに、存在感がありますね。少しバターよりざらっとした舌触りで、何ともいえないですね。
「バターがなめらかなのは、水分が含まれているからなんですよ。ギーはそれをとばしているので、少しざらっとした感じなんです。ギーにはまってしまい、よく食べにくるお客様もいらっしゃるんですよ。
【デーツ】というのはナツメヤシの果実を干したもの。ビタミンの宝庫で、遊牧民が持っていた果実で、これ一つ持っていれば大丈夫っていう非常食みたいなものなんですよ。ミネラルなどの栄養分がすごくはいっているので、鉄分など不足しがちな女性にはホントにオススメです。完全オーガニック栽培で…いろいろ食べてみて一番よかったイランのものを入れています。」
(さっそく試食!もぐもぐ…)素朴な味ですね。見た感じプルーンと似ていますが、すっぱみは全然なく、甘い!干し柿のような、少しほくほくっとした食感もあり…美味しいです。
「砂糖とか使っていない、本当にコレだけの甘みなのに、代謝によい糖類なので太らないんです!結構甘みが強いので、日本茶なんかにもすっごく合います!」
ミントティー・ギー付きクラッカー・デーツ |
高橋さん一押しの「デーツ」 |
大人気の「薬膳スープカレー」 |
薬膳スープカレーという大人気のメニューがあるそうです。 こちらはクミンをはじめ、20種類以上のスパイスと漢方素材、ハーブを使っています。(詳細は企業秘密とのこと)
食べてみたところ、「薬膳」を意識させないくらい普通に美味しいスープカレー!味はいわゆる激辛ッという感じではないのに、気がつくと口の中や身体全体がぽかぽかしてきます。後からじんわりくる刺激が、スパイスの薬効を予感させます。美味しく自然に食べていく中で、身体にもイイなんて、一石二鳥ですね★
ショップ「レクリーナ」には、ギーやデーツの他にも、アーユルヴェーダに必須の生ゴマ油、ひまわりオイル、各種エッセンシャルオイル、アロマ名刺入れなどのオリジナルの商品、様々なスパイスやハーブ、アロエ・ベラジュース(写真左)、化粧品、それに、アクセサリーや書籍など、面白いものがところ狭しとおいてあります!アーユルヴェーダやアロマテラピーに興味がある方なら、一日いても飽きない空間です。
アーユルヴェーダの普及活動
高橋さんは、各種専門学校などでアーユルヴェディック・アロマテラピーの講座を担当されたり、本も著していらっしゃいます。
ビューティーライフ研究所でもカフェだけでなく、「カルチャーナ」といってセミナーを開いていらっしゃいますね。
「はい、ベーシックなアーユルヴェーダから、ヨーガ、さらにセルフケアなどのコースがあります。ベーシックなコースを終えられてよりプロフェッショナルを養成するコースもあります。」
プロフェッショナルといいますと、セラピスト希望の方のためのコースということになるんでしょうか?
「そうですね、若い人たちがイメージする“いわゆるセラピスト”というよりももっと本格的な“ケア・ワーカー”というものを目指す形になりますね。
セラピストは本来は療術家とか治療家という意味ですよね。
西洋とかだと心理士とか精神科の領域を指します。
日本では、セラピストというと、“何かアロマができる人”みたいなイメージで使われてしまってますが、でも本当はセラピストというのは医療資格が必要なものだったりすると思うのです。
でも資格といってもなかなかとれるものではないですから、セラピストではなく“ケア・ワーカー”というもっと治療色を薄めた広い範囲の意味合いの言葉を選んだのですね。ケアというと本当に広くて、それこそ、“世話をする”ということですから、話を聞いたりするのも含まれますし、そういうところで頑張れる人たちを養成したいなということでケアリーナと命名しました。
ですからアロマができる人であればアロマ・ケアリーナになりますし、アーユルヴェーダだったらアーユルヴェーダ・ケアリーナ。心理が得意な人はサイコ・ケアリーナになります。」
というと、ビューティライフ研究所のアーユルヴェーダ・ケアというのは高齢者や病気の方向けが中心という感じなんでしょうか?
「いえいえ、そうとは限りません!若い方だって今もうぼろぼろでしょう?まず食事がなっていないですからね。眠れない方が多いし、女の人でも生理不順とか多いでしょ。健康って何かということをもふくめてメンタル面も含めてケアしていきたいのです。
アーユルヴェーダは本来医療のものなので、本当に内容が多いし難しいですよ。
医療の部分はお医者様に任せるべきだと思いますが、その周辺部分、お医者さんではまかないきれない部分をトータルでサポートできるような人材を育成したいのです。アーユルヴェーダですべての治療をするということはなかなかできないかもしれませんが、周辺の緩和ケアの部分だったら、食事だとかスパイスをどう使うかということが非常に重要になってきます。そこをきっちりできる人達を育てていきたいのです。
アーユルヴェーダは本来医療といっても、日本ではどんなお医者さんでも医学は全部西洋医学を学びますよね。医療行為は医師免許がなかったらできませんから…まず西洋医学を学んで、その上で、ご自身でアーユルヴェーダを学ばれて取り入れるかということになります。
私は岡本記念クリニックというところで、立ち上げから関わらせてもらったのですが、医療の仕組みには保険の問題があって、アーユルヴェーダのような保険対象外の治療は自費扱いとなり、主催者も患者さんも負担が大きくなり、難しいんですね。
アーユルヴェーダを日本で普及された幡井先生がいなかったら今の日本のアーユルヴェーダの状況はないでしょうね。今は、アーユルヴェーダが体験できるクリニックも前より増えてきてはいるんだけど、まだ数がとても少ないです。
アーユルヴェーダは実にコストがかかります。大量にオイルを使うのもそうですし、セラピストの人件費、シーツ、紙パンツ、洗濯、洗剤、タオル、水道代、光熱費…本当に山のようにかかります。だから、そんなに簡単に利益がでるものではないです。
あと、体力が必要です。かなり力をいれてストロークを行う手技もあり、夏は汗だくになるので、首タオル状態です。アーユルヴェーダの技術は他のセラピー系と比べたら格闘技に近いかもしれません。」
トリートメントを受けました!
では、早速ビューティーライフ研究所の3階「ケアリーナ」にて、アーユルヴェディック・アロマテラピーの施術を体験してみたいと思います。人気のコースなどは何ですか?
「特に今人気なのはパーフェクトフル・コースですね。時間も長くて、高いコースなのですが、人気です。1回でサイズダウンや体脂肪が減り、代謝がよくなりますが、こちらも汗だくで太る心配がありません。(笑)
太ってる人というのは脂肪がついているというのに加えて、水分などでふくらんでるというのがあるんですよ。このコースをされると、間に何回もトイレに行かれる方がいます。1回トイレの量が200cc〜250ccとして、それが4回だから1キロくらいは落ちるんですよ。水を流してあげることによって老廃物とかも一緒に流れでやすくなり、ズボンがゆるゆるになってしまうんですよ。
あとはヘナを使うストレス頭・ヒーリングコースですね。
ヘナなどのハーブペーストを頭に載せて、そのあいだにボディをケアをするというものです。ヘナは髪を染めるというイメージがありますが、実際はとても頭皮と髪にいいハーブなのですね、それを頭にのせておくと、目もすっきりとします。これからヘナやハーブペーストのコースには力をいれていきたいと思っています。」
アーユルヴェディック・アロマテラピーというのは、アーユルヴェーダの中でアロマの精油を使うのですか?
「はいそうです。体質に合わせたキャリアオイルに混ぜて使います。アロマの得意なところっていうのは、心理面だったりします。いろいろな身体に出てくる物の背後に隠れている心理的な要因があって、それに対して香りが働きかける。そうすると深いところのレベルまで、誘導することができるんです。」
スタッフのドーシャ(体質)に水(カパ)と火(ピッタ)の性質が多いということなので、カパの人向けに作られた超・カパケアというコースと、バラを使ったハーブフェイシャルのコースを体験することになりました!(参考 ドーシャについて)
●まずはインド式ヘッドマッサージ。
ひまわりオイルに、インドの頭用薬草オイルをブレンドしたものを頭皮にすり込ませます。
かなりさっぱりしているべとつきの少ないオイルをつけてもらっているうちにじわじわと頭皮がひんやり爽快に!
「ひんやりするでしょ?頭の熱を逃がしてあげるからスーっとなって爆睡しちゃう人もいるくらいなんですよ。目が疲れている人なんかにもお勧めです♪」
施術してくださった工藤さん(写真)の繊細な手つきが絶妙。工藤さんはアーユルヴェーダの勉強をするために北海道から東京にやってきたそうです。
頭のマッサージは首と頭皮をまわりの筋肉ごと上にぐっと持ち上げてもらいます。 普段伸ばすことのない頭の皮膚ですがちょっと伸ばしてあげるだけでずいぶんとすっきりします。
●続いてフェイシャルのゴマージュ。
はじめに特殊な水をホホバ油で乳化したものでクレンジングしていきます。
アーユルヴェーダにもホホバ油は使うのですか!?
「アーユルヴェーダ自体では本来ホホバオイルは使わないですが、肌によいものなので、クレンジングにだけ特別に使っています。 界面活性剤や乳化剤などが一切入っておらず、水とホホバだけの商品は、お肌の弱い方にも安心なんです。」
アーユルヴェーダのトリートメント自体に使われるキャリアオイルというと…やはりゴマですか。
「そうですねゴマオイルもですし、ヒマワリオイルとか、オリーブオイルをよく使いますね。」
優しくお肌をくるくるくる…。丁寧にメイクやお肌の汚れを取り除いた後、ローズの花びらや、ハチミツをはじめとした秘伝のペーストを肌に塗り、優しく広げていきます。
ゴマージュ=スクラブというイメージから多少刺激があるモノかな?と思いましたが、固形物はバラの花くらいなので、とてもなめらか。まったく肌に負担がかかりません。
優雅な薔薇の香りのペーストを顔に乗せたまましばらく置きます。
実際の施術は高橋さんご自身よりも、スタッフさんがされることが多いのですか?
「私と工藤が実際の施術にあたっています。実際に教室で教えても…なかなか『ハイ、じゃあやって』っていう風にはできませんよね。一つのステップ・ステップが深くて、基本は気配りや接客サービスとしてのスタンスが大事です。」
なるほど。ではスタッフの皆さん下でカフェのお仕事もやりながら、施術の方も少しずつ学ばれていくという感じなのでしょうか?
「そうです。結局サロンにもカフェにも共通する『接客』というものが大切です。アーユルヴェーダを行うにはハーブやオイルなどの準備や下ごしらえ、そして後かたづけが大切になります。
これはお料理と同じですし、トリートメント後のアドバイスに必ず食事指導がつきますから、カフェの仕事も大切なトリートメントの一部になります。
なので下のカフェのお仕事がつとまらないような人はやめなさい!といいます。
特にアーユルヴェーダは施術しながら、次はお風呂も入れて、次はお風呂洗ってとやることが多いですから。お料理できません、お掃除できませんっていうのでは勤まらないんですよ。それがダメでやめていった人もたくさんいますね(笑)
その代わり、うちでスタッフやったら、すっごくいいお嫁さんになること間違いなし(笑)」
なるほど…。いろんな意味で鍛えられるんですね!
そうこうしているうちに、ゴマージュ・ペーストをオフ。拭き取らなくても、顔の上にコットンをつけると、ペーストがするっとくっついて剥けます。
●続いて身体のトリートメントツイン・ガルシャナ。これはカパ(水)の体質の強い方にはぴったりだそうです!
ベサンパウダーにサンダルウッドをプラスしたパウダーを取り、手にはめたシルクの手袋を使って、足からこすりあげていきます。 ハーブの粉を身体にすりこんで、磨き上げているようなイメージ。ちょっとあかすりに似ていますが、もっとリズミカルで軽く早いタッチです。高橋さんと工藤さんがまったく同じ動きで繰り広げる手技はまるで、シンクロナイズドスイミングか、熟練したパントマイムなどのパフォーマンスを見ているよう!
すごいですね!これはかなり練習を積まれたのではないでしょうか?
「実はそんなに練習はしていないですね。パートナーの工藤さんは私の教え子だったんですが、彼女の感性が素晴らしく、またスポーツ万能なので、数回の練習でしっかりついてきてくれました。」
それにしてはしっかりぴったりそろっていますね!
「実は私も彼女もバスケット部だったので、パスの練習をしました。意外かもしれないけれど、同じ身体の使い方ができリズムがとれる、ということが大事なのです。それとお互いのことを思いやれるというあ・うんの呼吸です。」
足から始まって、背中もお腹も前も後ろも、全てこすりあげられ、身体中がぽかぽか。
はじめは粉っぽかったパウダーが、いつのまにか肌になじんでつるつるになっています。
●続いて「アヴィヤンガ」(オイルトリートメント)
アーユルヴェーダといえばオイルトリートメントというくらい、印象が強いアビヤンガです。
「インドではもう穴という穴にすべて油を入れるんですよ!鼻にも耳にも入れますし、目も浸しますし、それこそ、浣腸もしますし…オイルマッサージというのも結局皮膚の毛穴からオイルを入れるっていうことですよね。
目とか、肩凝ったり、疲れてる時って、かさついてる感じがしませんか?
筋肉が動きにくい時、凝ってる時って…筋肉がぱさぱさって堅いスジ肉になっちゃってるイメージなんですね。これがヴァータという風の強い状態で、あらゆるものを乾かし、硬くしてしまっている・・・と考えます。その風をそよ風に変えるのが、このアビヤンガです。風の吹き具合を調節するのがストロークで、左右対称に2人で行うから、体全体のバランスを取り、整えるのが早いわけ。
でも、本来、日本は高温多湿だからそんなに油切れする状況じゃないんです。インドなんてすごい乾燥地帯だから、大変なんです。オイルでシロダーラ(額にオイルを垂らしつづけるトリートメント)するでしょ。そのあと、シャンプーして、タオルドライすると、もうパチパチっと静電気が起きるくらい乾燥しているの。そういう土地では、普通に暮らしていてもすごい身体の油分が取られる訳ですよ。だからこそこうやってオイルを使うような施術やカレー料理が発達したんだと思います。
逆に言えば、まったく同じものを日本で行ったら、ちょっとオイルが多すぎるのかなと思うんですね。」
体験したスタッフは「カパ(水)」のドーシャが強く、もともとずっしりと停滞したり、重みを持っている体質なので、あまり大量のオイルを使ってしまうのは向いていないそうです。そこで、ゴマと ひまわりのキャリアオイルに、グレープフルーツとローズマリーのエッセンシャルオイルをプラスしたものを少量足と背中だけに使います。足の裏から背中まで丁寧に4本の手で触られて贅沢ないい気持ち!
その後、身体をタオルで包み、サウナ状態にして発汗させます。
●続いてフェイシャル・パック。
こちらもバラの花びらを始め、秘伝のレシピで創られたパックです。
極上のバラの香りに包まれて 手作りのジェルがたっぷりと贅沢に顔中に塗られていきます。
ハーブやスパイス、アロマテラピー、化粧品の 知識と経験の豊富な高橋さんがこだわりを持って作った
フェイシャルパックですからその効果もかなり期待大!
ひんやりジェルに顔を包まれながら夢見心地に。
「頭寒足温」と言いますが、そのとおり頭をオイルやフェイシャルで冷やしてあげて足は温めてあげると体にいいんだそうです。
身体がすっかりあったまって、顔もつるつるになったところで、シャワーを浴びて終了★
施術が終わってすぐにスタッフが感じたのは… 「顔がもっちもち☆」
ぷるんぷるんでしっとりとした赤ちゃんのようなお肌になりました♪
また体は水が汗となっていっぱい出たので、ちょっと軽くなったようなすっきりした気分になりました。
高橋さん曰く、これから数日間は水が体から出てきて
痩せる効果が期待できそう!とのこと。
施術が終わってからは2時間ほど後でも、首から顔にかけてうっすらと汗が浮かんでいました。
ようやく汗がひいてきたなと思ったら頭と体が軽くなったようでとてもすっきりしました。
ビューティーライフ研究所取締役社長「高橋佳璃奈」さんインタビュー
幅広い活躍をされている高橋さんですが、アーユルヴェーダとの出会いや、サロン経営していくうえでのお話など伺っていきたいと思います。さっそくですが、高橋さんは、アーユルヴェーダ歴17年と非常に長いことアーユルヴェーダに関わっていらっしゃいますね!当時はまだ今ほどの知名度もなかったと思うのですが…どうやってアーユルヴェーダのお仕事を始められたのですか?
「私はアーユルヴェーダに出会う前にも美容関係の仕事をしていたんです。美容歴は27年になります。
もともとは人をキレイにするこ。特に<顔>に興味が一番あったんですね。メイクです。でも、メイクをやるなら、ヘアとかもできないといけないよということで、美容師の免許を取ったりヘアも勉強したんです。エステティシャン、ヘアメイク的なこともやりましたし、化粧品企画会社にも勤めていました。
その当時はメイクの世界にも新しいものが入ってくる時代で、ビューティ・セラピーとか、精神的なことも言われだしたころだったのですね。
メイクって『Make up』でしょ。だから『アップ』、つまり『気分があがることが大切』っていうようなことや、『その人らしいことが美しい』とかそういう考えが出てきていました。
私が当時働いていた会社がそういうことに意識が高かったので、『化粧品とはなんぞや』っていうことなんかを考えたり、ハーブ・オイル・基材の勉強などもすることができて楽しかったですよ。
その後、17年前でしたか、ちょうどアロマが上陸した頃だったと思います。初めて海外のアロマの商品を見て、直感的に『これ、すごくイイ!』と思っていたら、日本で一軒セミナーをやっているところを見つけ、『アロマテラピー』を学びはじめたのですが、早速ブレンドオイルを作って使ってみたところ、かぶれてしまったんです!いい物なはずなのになぜ?と思っていたのですね。
その当時、ちょうど、友人が偶然にもインド人と結婚しまして、アロマテラピーのことを説明したら、『それはアーユルヴェーダだ』と言うんです。
それでアーユルヴェーダにも興味を持ちまして、唯一売られていた1冊の幡井先生の本でアーユルヴェーダを勉強し始めました。日本の本はまだ、専門的で難しいものが多かったですね。アメリカ人の友人がアメリカの本を送ってくれて、それがとてもわかりやすかった。
そうやって学ぶ中で、アーユルヴェーダには「体質」という考え方があるんだな、というのがわかりまして、そしてもう一度アロマのブレンドオイルを作り直してみたんです。
そうしたら、今度は大丈夫だったんですね。それで『体質を知ること』の大切さを知り、それを取り入れてアーユルヴェーディック・アロマテラピーをずっと研究しています。」
アーユルヴェーダはどのようにして本格的に学ばれましたか?
「まず、知りたい一心で、ニューデリーのホーリーファミリーホスピタルのバット先生のところで2ヶ月学びました。もっといたかったのですが、紛争が起きて外国人強制退去になり帰ってきました。
バット先生を紹介くださった日本アーユルヴェーダスクールのクリシュナ先生から は、たくさんの機会をいただきアーユルヴェーダを教えていただきました。
また、ハタイクリニック院長であり、日本でアーユルヴェーダを30年以上にわたり普及しつづ け今日の道を作ってくださった幡井勉先生には、本当にお世話になりました。そして、アーユルヴェーダの知識と実践の機会を与えてくださった岡本記念クリニックの岡本丈院長と上馬場和夫先生の元で2年半働かせて頂いたことは、今の私の大きな礎 となっています。」
岡本記念クリニックでは施術の方もされてたんですか?
「施術もそうですし、受付から掃除まで何から全てやっておりました(笑)でもこれが今とても役に立っていますよ。」
こちら「ビューティーライフ研究所」の方は、初めからこちらのビルでスタートされたのですか?
「いえ、はじめは近くのマンションで小さくやっていたんですが、1人でやっていると何か自己満足的に思え、せっかく学んだこの英知をもっと公に知ってもらいたいと有限会社化に踏み切りました。
新小岩は私の地元なんですよ!」
そうなんですか!やはり、地元でやりたいということではじめから新小岩で開業を考えられていたんですか?
「自分なりにどのような方向性でアーユルヴェーダを伝えたいかと考えた時に、“福祉の領域”というのが念頭にありました。そのために介護福祉を学び資格をとりました。
介護福祉士の資格が取れたちょうど一週間後に父が脳梗塞で倒れ、リハビリを含めてアーユルヴェーディック・アロマテラピーでできる限りのケアを行い、麻痺にも痴呆にもならず一ヶ月で退院することができ、自分の方向性が間違っていないことを確信しました。
その後、父のケアもあり、実家に戻る必要があったため地元での開業が一番自分にとってやりやすいと考えました。
下町育ちですし、自分の生まれ育った場所でそれまでお世話になった方たちの少しでも役に立てればと思う気持ちもありました。同級生も同じように更年期だの、介護ストレスを抱える年代ですし、それが少しでも快方に向かう手助けができたらいいなと思い地元を選んだのですね。」
このビルすごくカワイイですよね!
「そうですね〜はじめできた時は、周りの人も『あの黄色のアヤシいビルは何?』って感じだったんですよ。
しかも名前がビューティーライフ研究所。ほら、研究所っていうだけで、パナウェーブ研究所とか一時あったじゃないですか!そういうのの仲間?何なの?っていうのははじめありましたよ。じゃあいっそのこと、魔女だーっていうことでいろいろ魔女のキャラクターを作ってしまいました!今はおかげさまで地元の方にもだんだん覚えて頂いてます。だからハロウィーンは大きなイベントです。
平成15年には江戸川区産業賞優良商店というので表彰していただきました。
こちらは『ユニークで頑張っているお店』というのと、いろんな地域からお客様もいらっしゃいますので、そういう意味で『地域に貢献している』ことが認められて、表彰していただいたのですね。」
地元の皆様にも愛されているんですね!
このターメリック色の壁の外装や窓の形など、ヨーロッパ風でしゃれてますし、
商店街からも近いですしイイですよね。
内装や外装合わせてどれくらい費用をおかけになりましたか?
「具体的な金額は公表できませんが…
全体としてこの規模で開業までにかかる費用は設備含めて数百万以上必要ですね。」
お客様はやはり地元の方が多いのですか?
「地元の方が4割、都内の方が4割で、 遠くから探し当てていらっしゃる方も2割ほどいらっしゃいます。」
お客様の年齢層は?
「圧倒的に30代が多く、次が20代、40代、50代と続きます。30代は、仕事や家庭、育児とストレスが一番かかる年代ですし、情報キャッチ能力も早いので、インターネットを通じてこられる方が多いです。
もちろんもっと年齢が上の方もいらっしゃいますし、中には、妊娠前から、妊娠中、出産後とトリートメントを受けている人もいます。生まれた赤ちゃんは、生まれる前からこのお店に来てるから、なんだか落ち着いちゃうみたいなんですよ。」
一日お客様は何組くらいいらっしゃいますか?
「…『ケアリーナ』の方は一日最高でも5人までですね。ベッドが少ないですし、トリートメントに時間がかかり、シャワーも使うので。」
こちらは男性のお客様もいらっしゃるんですか?
「女性専用というわけではなく、一応カップルサポートという男女ペアの方向けのコースなどがございますが…
基本的には男性のお客様は女性の方の紹介を受けてから、という形をとらせて頂いております。
最近は一度自分が受け、ぜひ彼にも、とバースデー・プレゼントにして下さったり、バレンタインギフトにする太っ腹(でもとても心が優しいということ)の頼もしい女性が増えてきましたよ。」
3階のサロン「ケアリーナ」1階のカフェ「レクリーナ」2階のセミナー「カルチャーナ」はどういう順番で始められたんですか?
「すべて同時です。
カフェでは、はじめお茶くらいしか出してなかったんだけど、お客さんから『カレーとかないの?』っていう要望が多くありまして、徐々にカレーなどのお食事なんかも出すようになったんですよ。」
こちらでお食事だけ目的でこられるという方もいらっしゃるんですか?
「はいたくさんいらっしゃいますよ。食事だけでこんなに体調がよくなる、ということを知ってもらいたくて、オリジナルメニューがたくさんあります。」
ちなみに、3階のサロン「ケアリーナ」1階のカフェ「レクリーナ」2階のセミナー「カルチャーナ」それぞれの収益の割合というのはどのくらいなんでしょうか?
「理想としては、4:3:3ですね。」
すべて「○○〜ナ」という形で名称を統一されてますね!
「別に意味はないのですが、名称としてセニョリータのタのようにナをつけることで統一感をもたせています。1階は楽しさを味わう場所として『レクリーナ』になっています。
3階の『ケアリーナ』ですが、『ケアリーナ』というのは当社のケア・エキスパート講座を 終了した人たちのことも指します。 『ケアリーナ』という名称も、商標登録出願しています。 アーユルヴェーダ・ケアリーナ、ビューティー・ケアリーナ、アロマ・ケアリーナ、 クッキング・ケアリーナと部門部門での専門家を育て、それぞれの人が社会貢献できるようなバックアップ体制も含めて全体でアーユルヴェーダの普及がなされるような活動が出来たら、と思っています。」
高橋さんがこれまでビューティーライフ研究所を運営されて嬉しかったこと、印象深いエピソードなどってありますか?
「やっぱり一番嬉しいのは、スタッフとともに働けることですね。
一人の力は所詮一人の力でしかない。でも三人集まると文殊の知恵といわれるように、どうしたらもっとお客様に喜んでもらえるだろうか、と皆で知恵を出し合えることが本当に嬉しいです。
結局会社が発展するかしないかは、社長の力ではなくスタッフの力が大きいのです。これは驚くほど、数字やお客様のリピートという形で出てきますね。
特に一階の『レクリーナ』は、『愉しさを提供できる場』としています。単なるレストランでもショップでもなく、お客様がここにいるだけでほこっとシアワセな気持ちになれる、そういう雰囲気を出せるのは、そこにいる人たちです。明るく、元気よく、素直な感性があれば、そこに光がいつもあります。その光こそが、人を和ませるのです。
たった2歳の子供達が常連になる店ってそうそうないですよね。でも彼らは明らかにくつろぎ、楽しみ、ここに来たがる。
そんな中で、食事や接客を通じて健康になるための知恵や教育を行います。3歳の女の子に、『早く風邪治したかったら、ショウガ食べようね』というと、ちゃんと食べます。
その子が、また風邪を引いた時にはママに『美味しくないけど、早く風邪なおして皆と遊びたいからショウガちょうだい』というんです。ここで、ショウガ=風邪、というインプットができる。同時に夜アイスクリームを食べると咳が止まらない、ということも学習される。
そういう場を提供できることもとてもシアワセです。」
逆にサロンを運営されていて辛いこと、お困りのことというのはなんですか?
「スタッフの入れ替わりも多いので、それは大変ですね。でも女性のスタッフは定着しないのは仕方ないことですね。それと、一度に3つの部門を運営しているので、管理が大変です。それだけに、マネジメントの部分も多くなります。大事な部分を絞り、仕事の量を減らす工夫として、スタッフ同士の連携や体制を整えることは随時の課題になっています。
集客、売上に関しては、どのサロンも企業もいつも苦労することは同じでしょう。大切なのは、時代や時流を読み、創意工夫がいつもできることだと思います。」
現在、ビューティーライフ研究所のスタッフの方は4名ということでお伺いいたしました。先ほどツイン・ガルシャナをして頂いた工藤さんと、あとカフェの方に竹内さんと、菅原さんがいらっしゃいましたね。皆さんのお仕事分担はどのようにされているのですか?大変様々なグッズを通販や店舗販売で扱っていらっしゃいますが、仕入れや発送などの事務は、専門スタッフの方などがいらっしゃるのですか?
「うちはみんなマルチです。全部みんなでやるのです(笑)
でも向き不向きがあるので、得意分野での力を貸してもらっています。今度入った菅原さんはパン作りが上手で、喫茶メニューに『フォカッチャ』が加わりました。すると、トリートメントで使うカティ・バスティ(※腰などに小麦粉で土手を作り、そこにオイルをためるという施術)の土手用の小麦粉を練るのも上手なわけで、助かってます。
事務的なものは私と工藤と分担していますが、これからは事務の方は専任としての人を雇用していきます。」
アーユルヴェーダは奇跡
「今までやってきたいろいろな出会いも、全て神様から頂いたと感じずにはおれないほど、奇跡があったのです。アーユルヴェーダを学びたい、知りたい、と心から思った時、次々と扉が開かれまし た。17年前はパソコンも普及しておらず、インターネットなどない時代でしたから、 奇跡以外つながる道はありませんでした。
だからこそ、神の計らいを強く感じるのです。起業してからも、アクシデントはヤマのようにありましたが、奇跡が起こるのです。だから、続けていられる。神様が、『もうやめなさい』と思ったら、とっくにつぶれていたでしょう。でも、奇跡を下さる。
だから、続けていられるし、このアーユルヴェーダが神からおろされた知恵であることを確信できるのです。
アーユルヴェーダを今までやってきたのは、『これがやってみたい』という純粋な想いがあったからです。お金とかでは全くありません。純粋に想いだけですね。だからどんなことがあっても辛くならずに続けていられる。」
運命的ですね!日本のアーユルヴェーダの黎明期から関わっていらっしゃる高橋さんからみて、近年のアーユルヴェーダを取り巻く環境はどうですか?かなり最近ではアーユルヴェーダという言葉も広まってきたのではないかと思いますが…
「かつてアロマが経験したように、スクールが普及してきて大量生産化されると、結局自滅するのではないかということを危惧しています。
それ以上に、自分が実践の経験もなくスクールで教える人たちがいる、ということに危機感を感じます。
うちに来るスタッフでも、いろいろなスクールを出てきた人がいますが、結局知識だけでは実践ができないので一から教えることがたくさんあります。
私は美容の時代、インターンも含め下積みをずっとしてきましたから、その大切さがしみています。
トリートメントにしても、人それぞれいろいろな違いがあります。オイルの選定や量、ストローク、熱のかけ方、アフターフォロー等…たくさんの人を経験して失敗したり悩んだりして、人をみることができてきています。特にアーユルヴェーダは本来医療であるために、そのトリートメント自体に治療的な意味がたくさん含まれています。
かつてクリニックで行っていた時代に、トリートメント後に倒れる人たちも多くいました。それだけに、気をつける場面や、人をみることがとても大切なことを痛感しています。
本来、美容にしても料理にしても、下積みということが基本だったのですが、今はきっちりした下積みなしにお金さえあれば資格も容易にとれ、それなりに設備が整えられ、宣伝もできて教えることがなされています。
でも、本当にそれでよいでしょうか?特にうちのクライアントにはガンの人もいるし、難病を抱えている人もこられます。
アーユルヴェーダに集まる人たちには、そういう藁をもすがる状態の人もいらっしゃるんですよ。
そうすると、もっと学ぶことや知ることがどんどん出てくる。知識も実践も、解析も必要です。
アロマが普及しだした時代から、そういう傾向が見られるのです。時代といえば時代なのかもしれませんが、人としての“誠実さ”ということを考えると、しっかり修行をして欲しいと思いますね。結局は、自分本位かそうでないかということになると思いますが。
結局アーユルヴェーダを実践・普及するということは、生涯自己鍛錬だと感じています。」
なるほど…。生半可な気持ちではアーユルヴェーダ・セラピストにはなれないということなんですね!これからセラピストを目指したいという方、アーユルヴェーダを学びたいという方にはどういうことを言いたいですか?
「アーユルヴェーダを学ぶ人の中には、アロマやリフレクソロジーという技術を持っていて、それだけではなかなかうまくいかないので、次にアーユルヴェーダを、と思ってくる人たちも多いですね。
しかし、一つのことを達成できずに次のことを学んでも、結果的にはうまくいきません。まして、アーユルヴェーダはこういうトリートメントのなかで最も難しく、最もコストと時間と体力が必要です。従って、利益を得るには、様々な創意工夫が必要となります。流行だから、他と違っていたいから、という名目だけでは 到底続けることは難しいでしょう。
アーユルヴェーダトリートメントは、かなり体力を使います。 まず健康と体力に自信がないと無理です。足腰が強くないと、結果がきちんと出せません。足腰の弱い人は、自分が弱っていってしまいますね。
ソフトマッサージだけでなく、ハードなマッサージも含むので、1に体力、2に体力、そして精神力と施術者の心身の健康が資本です。 アロマのような優雅なマッサージでへこたれているようではできないでしょう。 それだけではなく、オイルを大量に使うので掃除やメンテナンス、洗濯も普通の2倍の労力を使います。賃貸で借りている場合は、排水口の注意も必要でしょう。なので、施術者はトリートメント&アフターフォローと体力を必要とします。
ちなみに、私と工藤の足と腕の筋肉を見て頂くとお分かりになるでしょう。」
大量に使うオイルの後処理というのはかなり大変なのですねぇ。
こちらで使用済みのオイルに混ぜると「洗剤」になって流せるという「油キレイ」を扱ってらっしゃるのにはそういう理由もあるんですね。
「施術者にもっと大切なのは、気配り、心配り、ちょっとの反応にも気づける能力です。自分本位な人や、配慮のない人はよい技術はできません。
特に当社は、ツインでアビヤンガを行っています。
以心伝心、お互いを思いやる気持 ちがないと、ピッタリと技術をあわせることができません。従って、よいパートナー 関係が出来上がるには、人を選びます。 なぜ、アーユルヴェーダがツインのアビヤンガを行っているかというと、左右対称に ストロークを行うことで左右バランスが調い、脳を刺激し、体の秩序を正すためです。そして、二人のエネルギーを一人の人に注入するので活性する力が強 いのです。
その活性力は、施術者の純粋な気持ちから生まれるものです。
私が初めてインドでこのトリートメントを学んだ時、テクニシャンの人から『全ては神様から頂くものです。自分はただそのエネルギーを媒介するにすぎない。自分が行っているのではなく、神のしもべとなって初めてそのエネルギーが伝達されるのです』 ということを言われ、目から鱗がぼろぼろとおちました。
自分が何かやってあげたい、という奢りの気持ちはそのときに捨てました。
結局、アーユルヴェーダのトリートメントを行うということは、日々の自己鍛錬につながるのです。だから、ヴェーダ(哲学)なのです。ヨーガの修行では、最終的に神に近づくためにバクティヨーガという献身の修行を行 いますが、当社ではどんな人でも初めは下働きから行ってもらいます。どんなよい大学やスクールを出たとしても、関係ありません。下働きがきちんとできていないと、掃除も洗濯も出来ず、ましてや心配りという気持ちは生まれてきません。
例えばお風呂掃除の時、『あ、ごっそり毛が抜けている』という気づきがあると、その人にかける『声かけ』が違ってきますね。体質や問題点にも気づくわけです。そういう積み重ねが『人間力』につながります。」
単に技術という以前に人間性が問われる世界なのですね。
「エステもアロマも接客サービス業であるには変わらないのです。接客サービスというものが どういうものかがわからない人は、どんなツールをもったとしても成功せず、あれこれ手を出して一つも本質をつかまずに終わることとなるでしょう。 アーユルヴェーダを学ぶ、実践するということは、人間としての修行を行う、ということだと感じています。」
ビューティーライフ研究所さんの今後の展望や展開などはどのように考えていらっしゃいますか?
「将来的には、私個人や会社ということというより、ケアリーナをどんどん増やして、地域や社会に貢献できる活動を個々に行っていくサポートをしていきたい、と思っています。私個人の活動としては、あと10年を目安にしていますが、
もっと若い人たちが本当のアーユルヴェーダを理解し、普及する層が広がれば、若い人たちの意識もかわり、健康や幸福への価値観もかわるでしょう。すると社会も変わっていきます。
自己利益の追求ということではなく、自分がこのアーユルヴェーダということを純粋な意識と行動にかえるだけで、もっと大きな場所や世界ということにつながり、大きな未来まで関わっていくということを知って欲しいと思うのです。特に、女性の真の健康が健全な社会を導く大きさに気づいて下さい。
ビューティーライフという意味は、“麗しい人生”という願いを込めています。麗しいということはゴージャスということではありません。心豊かに潤いのある人生という意味ですから、それを導く人生のサポーターが増えることを祈っているのです。
当社のアユキッズが20歳になったとき、本当に楽しみですね。」
10年後、20年後、アーユルヴェーダを取り巻く環境も大きく変わっているかもしれませんね!
大変勉強になりました。ありがとうございました。
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有効期限
2005年9月30日まで
有限会社ビューティーライフ研究所 (火曜日定休)
1F/レクリーナ (喫茶&ショップ)
2F/カルチャーナ (各種セミナー)
3F/ケアリーナ (各種トリートメント)
取締役社長 高橋 佳璃奈
(介護福祉士、健康心理士、美容家、福祉レクリエーションワーカー、アロマコーディネーター、アーユルヴェーダ・テクニシャン
日本アーユルヴェーダ学会評議員、日本アロマコーディネーター協会主任講師、日本健康心理学会会員
東京都江戸川区松島3-12-11
TEL 03-3674-3568
FAX 03-3674-3615
URL http://www.BTL369.com
【参考】クリニックなど
日本におけるアーユルヴェーダの第一人者幡井勉氏のクリニック。
西洋医学に東洋医学を大胆に取り入れて、現在アーユルヴェーダ、鍼灸などを取り入れた療法をハタイ・クリニックにて実践中。
東京都目黒区
http://www009.upp.so-net.ne.jp/bhatai/
*2倉敷光クリニック
「生きがい療法」提唱者 柴田Dr.のアーユルヴェーダクリニック
岡山県倉敷市
http://www.tamatele.ne.jp/~ku-hikari-c/index.htm
*3日本アーユルヴェーダ・スクール
所長 幡井勉
校長 クリシュナU.K.
http://www5a.biglobe.ne.jp/~charaka/