ヘッドスパと育毛
ああ!頑張ります!株式会社
「ヘッドスパをご存知ですか?
フットマッサージ店が世に知られているよ
うに、最近話題なのがヘッドスパです。
頭のツボを刺激=リラックスマッサージして血行を良くし、
育毛・美肌力のある活性水で頭皮のクレンジングを行います。」
こんなキャッチフレーズを掲げ、既存の業界と業態の「改革」を目指す、
そんな男を取材してきました。
カバサワジュン、29歳、
ああ!頑張ります!株式会社、代表取締役社長、
その男は夢の門を一番で駆け抜け、
24時間年中無休で「育毛・発毛」の無料相談に応じている。
何が彼を駆り立てるのか?何を変えようとしているのか?
何で会社名が「ああ!頑張ります!株式会社」のなのか?
とまあ思わず熱が入るようなセラピストでありました。
3月某日 東京都中野区にある、ヘアケアカウンセリング育毛無料相談ショップ
「ああ!頑張ります!株式会社」にてインタビューが始まりました。
1 それはドリームゲートから始まった!
起業のきっかけはドリームゲート(注)ですか?
「はい、2005年6月にドリームゲートの起業セミナーに出席して、
暖めていたプランを話したところ、起業家の皆さんに受けが良く、
また、その皆さんの仕事への情熱に刺激され、その翌日にそれまで勤めていた
会社に退職届けを出しました。それが始まりですね。
まずは、辞めてみないことには始まらないですよ」
(注)ドリームゲートとは、財団法人ベンチャーエンタープライズセンターが経済産業省の後援を受けて行う起業・独立支援サービスの名称。
そして会社設立ですか?
「はい、翌月7月13日に「ああ!頑張ります!株式会社」を設立しました。
そして、設立後も様々な広告宣伝の機会を探すうちに、ドリームゲートの大挑戦者祭の開催を知ったのです。」
そこで、めでたく優勝するわけですが、そこまでの経緯を教えてください。
「まずは、企画書を提出しての書面審査、これは事業計画書
を
しっかり作ってあったので 簡単にアレンジできました。これで600名余りのエントリー、そして会場予選を通じて、2006年3月12日のファイナルで優勝することが出来ました。
大会優勝の喜びよりもむしろ、それをきっかけに出会いが広がったことの方がうれしく、実際に新製品開発や新規事業へのきっかけにもなっています」
(カバサワさんは、出会いの大切さを痛感し、今では「真夜中の異業種交流会」を主催している。
24時間営業のメリットを生かし、起業家仲間がふらっと真夜中に立ち寄るの歓迎しているそうだ。そして自然と座談会が始まるらしい)
2 育毛とヘッドスパ
なぜ育毛相談とヘッドスパを組み合わせたのですか?
「イメージ戦略ですね。いきなり育毛だと引かれるんことが多いんです。
薄毛というコンプレックスを直接刺激するわけですから、自分はそんなこと気にしていないんだというポーズをとってしまうのですね。
そこで、ヘッドスパです。頭のツボ刺激して頭皮からリラックスというマッサージ感覚でまずはお付き合いいただく。
しかも、プラスアルファで育毛力もあると。
本人にいいわけさせてあげるんですね、自分は育毛目的ではなくてヘッドスパに行くのだと、周りにも話をしやすいですし。」
そうすると育毛への呼び水としてヘッドスパがあると?
「そう単純な解釈では無いのです。確かにそういうビジネスモデルも内包していますが、お客さまの中には純粋にヘッドスパ目的でいらっしゃる方もいますし、わたしどもも育毛だけを目的とするではなくて、お客様が何らかの悩みから解放され、リラックスして頂くのが本当の目的なのであって、そのための手段として、育毛相談、ヘッドスパを施しているのです。」
悩みは薄毛の解消に限定されないということですか?
「そうです。ですから、一番大切なのは、施術前のカウンセリングなのです。
お客様は最初から本当の悩みは打ち明けてくれませんし、本人も気づいていないことが多い。
抜け毛が多くて困っていても、その根本は会社や家庭のことだったりすることがあります。
そんなことをフランクに話していただける関係を築くのには、やはり2〜3回程度はカウンセリングが必要になりますし、それこそが真のリラックスタイムを提供するために一番大切なので、24時間年中無休で無料相談に応じているのです」
しかし、無料相談ばかりではボランティアになりませんか?
「不思議なもので、真摯に相談に応じていれば、その時間が無料であっても、お客様がお店のファンとなってくれて、シャンプー等の商品を買っていただいています。その辺のバランスでビジネスモデルが成立しているのかもしれません」
3 育毛は一生できる仕事
育毛事業を選択したのはなぜですか?
「わたし自身がモーレツサラリーマンでストレスから薄毛に悩んでいたのです。
いやもう恐怖に近かったですね、朝から前髪の生え際ばかりが気になって仕事に集中できない。
同窓会の誘いも嫌がらせに思えてくる。」
「実際に大手の育毛サロンにも通いました。しかし、これが高い。わたしの場合は最初から80万円かかってローンを組まされましたから。しかも、自宅でのケアが悪いやら、この製品じゃ効かないから別のを使いましょうとかで、いつまでたっても終わらず、金だけがかかって一行にコンプレックスが解消されない」
「そこで、この悔しさを晴らし、なおかつ同じ悩みを持つ若者を救おうと。
この事業ならば責任感を持って一生できると思ったのです。」
大手さんに比べての売りは何ですか?
「やはり低価格。大手の3分の1で設定しています。それと無料カウンセリングも含めての施術機会を多めにとる。そのためにも一回の単価を安くして、お客さんが週に一度ふらっと遊びに来ていただけるようにすることが大切だと思います。」
他に心がけていることはありますか
「お客様の自然治癒力を高めることです。薬や機械に頼ることなく、自宅でセルフケアできるようにしてあげる。逆説的になりますが、わたしたちがいなくてもお客様がリラックスできることが望ましく、それでもお客さん自身がケアできない部分を、わたしたちがお手伝いするというのが、お客様との最善の関係ではないでしょうか」
4 ヘッドスパ実践編
とここで、カバサワさんのビジネスパートナー小林弘子さんにモデルさんを使ってヘッドスパのデモンストレーションを見せていただいただきました。
海泥パック・ヘッドスパコース。
「頭皮のダメージ回復とストレスや疲れを癒すためのヘッドスパ。
アロマの香りでリラクゼーション効果も大」
大まかな流れとして
1 頭皮の汚れ・かき出し
2 スカルプマッサージ
3 パックマッサージ
4 オゾン・マイナスイオン
5 洗髪
6 ツボ刺激/微弱電流
7 血行促進マッサージ
8 ドライ・ヘアチェック
モデルさんは、当日いらっしゃたお客さんでした。終わった後に感想を聞くと
「頭が暖かくて冷たい不思議なふわーとした感じで気持ちよかったです」
5 業界と業態改革
最後にカバサワさんに今後の「野望」を語って頂いた。
「2010年までに関連店舗を持つことです。それには低コストの事業展開が必要で、なおかつ起業家タイプに応じて、3つの形式を考えています。
ひとつは、ノウハウ伝授。既存の業態に新たな息吹を吹き込みたい。今着目しているのは床屋さんです。まだまだ工夫次第で盛り上がる業界だと思います。
ふたつめに、フランチャイズ。これは昨今のマニュアル主体ではなく、丁稚奉公・ノレン分けを想定しいます。共に新しいタイプのセラピストを目指したいですね。
最後は代理店制度。これは、ヘッドスパ・育毛に関する商品を販売することのみに特化した形態です。無店舗・無在庫で始められる形態です。販売のみでも良いですし、独自のリラクゼーション展開に役立てていただいても構いません。」
「全ての業種がライバルであり、パートナーです。育毛・ヘッドスパという主軸をもちながらも、既存の業種・業態にこだわらず、お客様本位のサービスを提供して行きたい。そのためには、事業を牽引する感性を常に磨いていおくことが大切だと思います。」
取材協力:ヘアカウンセリング 育毛無料相談
(ああ!頑張ります!株式会社)
東京都中野区新井1-11-8 海老沼ビル3階
tel:03-6908-1123
info@ikumou1.com
相談は「24時間・年中無休」で歓迎です!
http://www.ikumou1.com/