アロマセラピーという言葉は20世紀前半になってようやく誕生したのであるが、
人類とフレーバーの歴史は非常に古く、古代エジプトまで遡ることができる。

紀元前4世紀にエジプトを訪れたヘロドトスとデモクラテスが
「エジプト民族は香料技術の名人だ」と述べたように、
ギリシア人たちは香料の製造や用い方について、
多くのことをエジプト人から学んだとされる。
医師マレステウスが花冠や花輪の効果について書いた論文には、
ローズやヒヤシンスが疲れた心をリフレッシュさせることが記されている。
またギリシアで人気のあった香水とヒーリングの練り香はローマでも流行した。

1950年代、オーストリア生まれの美容家マルグリット・モーリーが、
エッセンシャルオイルをマッサージに使用するというホリスティック医療の研究を開拓し、
アロマセラピーは学術的な発展を遂げることとなった。